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想い出は心の宝石箱に。。。

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2021.08.18
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カテゴリ:映画
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 代表的な​夏の音​といえば、風鈴・田んぼのカエルの鳴き声・川のせせらぎなどが

   ありますが、なんといっても​蝉しぐれ​


 都会ではお目にかかれないというか、
なかなかお耳にかかれないもの。皇子が

 本格的な蝉しぐれを知ったのは宮城県の
作並温泉。​旅館の前にある山全体が

 シャワシャワと、蝉の鳴き声で鳴動して
いるのです。   

  


       

      

 

  そして、山形の​立石寺​。急峻な参道を汗をかきかき上っていくと、木立から

  蝉しぐれが降ってくるように・・・・

 

                          

 

  

  1689年立石寺に参詣した際​松尾芭蕉​が詠んだ、

 

       ​閑けさや   岩にしみいる    蝉の声​

 

   の句が、思い出されました。紀行文<  ​奥の細道​  >に収録されているなかで、

  最も優れた句の一つといわれています。    

 

 

 

  蝉しぐれといえば、山形出身​藤沢周平​の時代物語<  ​蝉しぐれ​  >。

 テレビドラマ、
映画、公演などでこれまで公開されてきましたが、皇子は NHK

 テレビドラマ金曜
時代劇場が秀逸と思います。


 牧文四郎役の​内野聖陽​おふく役の​水野真紀​がまさに
ぴったりの

 キャステイング。映画版市川染五郎と木村佳乃は、いまいちでしたね。 

 

 

                       

        

 

 

  蝉の幼虫は7年間土の中で暮らし​、孵化して野外では約 1ケ月の生命といわれて

  います。俗説では、土の中で7年間地上で 7日間の、短くてはかない人生であると。

    
 これに基づいたタイトル< ​ 八日目の蝉  >という、角田光代のヒューマン・

 サスペンス
 小説があります。2011年に公開された映画がとても感動的で、主演の

 誘拐犯希和子を
演じた永作博美が、素晴らしかったでしたね。

 

                           

     

 

 

   <  七日目で死んでしまう蝉が、八日目まで生きながらえとしたら、幸せなのか? >

  という問いかけ。

        


 
  八日目のことは誰もわからない。しかし、誘拐犯希和子がその娘にと名付け、

  逃亡していた 四年間を蝉の一生七日間に譬え、この間こそが彼女にとっては本当に

  生きている実感が、あったのではないでしょうか?


 逮捕され、薫をとりあげられた
希和子、それ以後の八日目蝉はそれこそ

 < ​ 空蝉  >になってしまったのかも。
それとも、物心ついた恵理奈 (  薫  ) の

 人生そのものが、八日目の蝉だったので
しょうか?いろいろ考える処があった、

 映画でしたね。

 

   今日は、​蝉​にまつわる、​セミ​ナーでしたあ~~。

 

 

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Last updated  2021.08.18 13:07:38
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