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想い出は心の宝石箱に。。。

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2022.06.06
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カテゴリ:映画
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  ぼけますから、よろしくお願いします。


 この映画を見た後、あまりの衝撃にしばらく、その場を動けませんでした。



 

​​​
​ 2018年に上映され、ドキュメンタリー映画としては動員20万人以上という、

 異例の大ヒットとなりました。


 ​​​​認知症と診断された87歳の母、95歳になる耳の遠い父による、いわゆる

 ​老々介護​が始まります。認知症であることにたじろぎ、苦悩する母親を

 一人娘の映像作家​信友直子​が、​​​
カメラを廻して記録にとどめたものです。



  部屋で寝そべる母と裁縫する父


 自分と言うものがわからなくなり、( 邪魔になるけん、死にたい!! )と

 布団の上で泣き狂う母親。普段は穏やかな父親が、珍しく声を張り上げ( 馬鹿たれ

 !! )と、激しく怒るシーンが印象的でした。

  
 感情の赴くままに大声で怒りをぶつけたのではなく、認知症の妻をこんこんと

 諭しているのだという、妻を支える彼の気持ちの表れだと、胸がつまりました。


​ 誰しもがさけられない​老い​​。​

​​ 自分の将来を垣間見たようで、とてもショックな内容の映画でしたね。


 本映画の​続編​が、2022年3月に公開され、また評判を呼んだそうです。​


 



  
 
​​​​​2018年、母親の認知症はさらに進行し、脳梗塞を発症し、入院生活となります。

 外出時には手押し車が必要なほど足腰が弱った父親ですが、
それでも面会する

 為に毎日1時間かけて、足を運び妻を励まします。


 ​いつか彼女が帰ってくるときのためにと、なんと98歳にして​筋トレ​を​

 始めるそうです。​​​​​



 
​​ 認知症を世の中に提起したといえば、有吉佐和子の< ​恍惚の人​ >。​​

 1972年新潮社から出版され194万部のベストセラーとなり、1973年には

 森繁久彌主演で映画化されました。痴呆・高齢者の介護問題が、この本をきっかけ

 として社会で広く取り上げられるようになったのです。




     恍惚の人 [DVD]
​​​


​ いまや、​人生100年​といわれます。​

​ しかし、​健康寿命​が100歳に伸びたわけではなく、自分の老いがどのように

 なるのか、誰もわかりません。​


​ 家族に迷惑をかけずに、​ピンピンコロリ​で逝くことを、切に願う次第で

 ありまする。​


​  
 「老いて病み恍惚として人を知らず」​​​




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Last updated  2022.06.06 12:14:17
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