​​​​​　​切り絵御首題​で、時々おもろいものがある、東京牛込の​瑞光寺​。​​

​　今回のテーマは​節分​。​

　
       



​​　右下にあるのが​お多福​、またの名を​おかめ​ですね。​​

　　


　顔立ちが丸く額が前方に出ていて、頬が膨れた鼻の低い顔。古来は、このような

　顔つきの女性が、美人とされていましたが・・お多福の呼び名の由来は所説あり、

　元々は頬が丸く膨らんでいる様から、「河豚＝フグ＝ふく」という説や、お多福の

　字のごとく、福が多いという意味の説もあります。



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​​​　​節分​といえば、「​鬼は外！福は内！​」の掛け声で、鬼さんはおなじみ。​​​

​　節分にお多福が登場する由来は、豆まきの時の「鬼は外！福は内！」の福に​

　由来していて、たくさんの福が家にやってきますように、という意味が込められて

　います。

　豆まきといえば、鬼を追い払うことに力が入りますが、本来の意味は​福を​

​　呼び込む習わしなのです。つまり、お多福あっての節分となるわけです。​

​　鬼とお多福の関係性に関しては、お多福が悪さをする鬼に説教をして、改心させる​

​　という​狂言​の物語に由来するそうです。​

　暴れまわる鬼たちを豆まきで追い払ったものの、豆が尽きると再び鬼が暴れ

　まわり手に負えなくなり、そこへ救世主としてお多福が現れます。そして、お多福は

　優しいほほ笑みで鬼の怒りを鎮めると同時に、優しく諭し改心させます。

​​​　自分の素行の悪さを反省した鬼は、お多福に​打出の小槌​を差し出して舞いを​

　披露した後、おとなしく去っていったそうな。つまり、鬼は豆まきだけでは

　追い払うことができなく、最後の頼みの綱としてお多福さんが登場したわけです。


　　


　　　　　　お多福が
　　　　　　　鬼に差し出す
　　　　　　　　　　　　恵方巻
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　( 俳聖　悠愛皇子　）

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