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想い出は心の宝石箱に。。。

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2023.11.01
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カテゴリ:創作
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   ​文学青年​であった皇子は、若い時に数々の詩や短編小説を、書き上げました。

   ​2011・3・11​ 東日本大震災を郡山で被災し​、会社にも行けずただ

 自宅待機という時にも、
​ 暇に任せて <   愛の流転 ​  > という、短編小説を。

 世間一般では許されぬ<  ​人妻の恋​  >を​
とりあげ、その女性心理を切々と

 書き上げたものでした。


    数年前に公開した際、ブログ界に一大 センセーションを巻き起こし、鬼才

 <  悠愛皇子  > の新たな​妄想​に、誰もが驚いたものでごじゃりまする。



   その内容に感激したあるブロ友さんより、自らメガホフォンをとって映画化の、

   企画提案もありました。しかし結局、資金難で本件は頓挫。 キャステイングなども

   決まっていただけに、多くのブロトモさん達が残念に思ったものでした。


​   その後、< ​ヘルぺスの徘爺​  >や<  腐乱だすの居ぬ  >の 

 後継作として、カルピス
名作劇場でテレビドラマ化の話もありました。

 しかし、本作品の官能的な表現が、12歳以下には好ましからず、また80歳以上

 には興奮のあまり脳梗塞を招来する危険ありとして、映倫の審査​
通らず。



   ブログ歴も長くなり、10年以上になりました。

 その中でブロトモさんも入れ替わり、わてのお気に入りで< ​ 幻の迷作 >とも

 呼ばれている本作品を、今般再掲載することと致しました。


 ​今や想像力も創造力も枯渇し、昨日の夜は何を食べたかも、思い出せない日々。

 かような作品は​、
もう二度と書けませんので・・・

      

​  毎日コメントをいただいている約40名のブロトモさんの内、​3割​の方が

 当時からの長いお付き合い。あはっ・・これ​
読んだことがある!!と、

 しゃ~ないこと言わないで、あの感動をいま一度味わって、くださいませませ。

  

 

                            ​    第一章 

 

     新興住宅街の朝は、明けるのが早い。

     4時ころになると、各家の門扉からそれぞれの一日が、スタートする。ジョギング

   
   ウエアーでの男、犬を引き連れた老夫婦などが、次々と現れる。新聞配達人と

  挨拶を
 交わしながら。



    The elevated road in the residential district in Kanagawa of Japan

 

    

   冴子は台所でいつものように、夫と子供二人の弁当を詰めていた。

     最近キャラ弁というのが、流行っているようである。情報として冴子の耳には

  入って
いたものの、出勤前の慌ただしい時間で、そのような手の込んだものを

  作る余裕も
時間もなかった。


   夫と子供達の世話に明け暮れていた冴子にとって、日々の穏やかに過ぎる時間が

  総てで
あった 。 このような生活に冴子が、決して不満を感じていたわけでは

  ない。

 

 

   しかし、黒田に出逢って以来、一人の女性としてこのままでいいのかと、思う

  ように
なっていった。現状の生活以外に女としての幸せが、もしかしたら

  あるのではないか?



   幼少の頃、冴子は雪深い会津に住んでいた。遥か彼方の飯豊山連峰の向こうに、

  幸せの
コウノトリがいるのよねと、母に尋ねたごとく。

 

 
   冴子の生活の根幹を変えた、そんな黒田との衝撃的な出逢いであった。



  日当たりのいい縁側 縁側,光,廊下の写真素材


   

     窓辺から差し込む光に、黒田は庭の木々に目をやった。

     陽射しは日毎に、柔らかさを増していく。北国の遅い春も、すぐ側まで来ている

  事が、
肌で感じられた。


     来週の学会で、発表する論文に、黒田は筆を入れていた。象牙の塔という、社会

  からは
隔絶された世界で、黒田の論旨は恒に、世の中の一歩も二歩も先を行って

  いた。保守的な
考えに凝り固まっている周囲から、理解を得られる事は

  なかなか難しかったが。

 


     筆を止めて、黒田はふと冴子の事を想った。

     黒目がちの瞳、形のいい唇、ストレートな長い髪、ウイットに富む会話、そして

  冴子の
魅力的な肢体。総てが、黒田の中の男を久しぶりに、呼び起こしたの

  だった。


     短い会話を通じて、冴子が人妻である事はわかったが、それは黒田の欲望を

  高めても、
抑止する言葉にはならなかった。



  
窓際の机に置かれた本 本,窓際,書斎の写真素材

  

    

   パラパラとページをめくって、一陣の風が窓から書斎の奥へと、通り抜けて

  いった。

     


 
 走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ   ==つづく==   走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ

 

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Last updated  2023.11.01 12:23:09
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