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想い出は心の宝石箱に。。。

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2023.11.03
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カテゴリ:創作
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         第三章 ( R12指定 ) 

 

 

  エレベーターを降り右側に曲がると、608の部屋があった。

( 今なら、まだ遅くはない。このまま戻れば・・・ )

 との理性の声とは裏腹に、冴子の手はドアをノックしていた。



 
Hand opening hotel room door, view through balcony
            



  部屋に入ると、冴子は黒田に抱きしめられた。唇が重ねられ、舌が
挿入されると、

    冴子の全身を快感が、電流のごとく走った。

  崩れ落ちそうになる冴子を抱え、黒田はブラウスのボタンをひとつずつ、
はずしに

 かかった。


( 待ってください・・・ )


  冴子は観念したように自ら衣服を脱ぎ、白磁のような肌を黒田の前に
さらした。

 そして、
熟れきった肢体をシーツで覆い隠しながら、冴子はベッドに横たわった。


 固く起立したものを、黒田が埋め込んだ時、ひときわ高い喜悦の声を
発しながら、

 冴子は
 黒田にしがみついたのだった。冴子の中の<女の性>が、闇の中で怪しく

 うごめいた。

 

 

     Close-Up Of Unmade Bed At Night.

    

                                                  

 冴子の心は、混乱のきわみにあった。

 夫との夜の営みに、これまで不満を感じたことはない。というより、こんなもの

   なのだと思っていた。


 しかし、黒田に抱かれた時、夫とはまった
く違う自分の体の
反応に、驚いた。

 そして、女としての深い悦びが、
訪れたことに・・・・




  身支度を終えて、ホテルを出る頃には、冴子にいつもの妻として、
母としての

 顔が
戻っていた。

 

 

   Hotel bed

 


                  

   郊外の新興住宅地に、小さいながらもマイホームがある。


 ( なんで、こんなに遅いんだ!!)

 ( すいません。お客様と新規契約のことで、打ち合わせがあったので・・・・)


 夫武田伸治は、読んでいた新聞から目をはなし、冴子を非難するように一瞥した。

   冴子が働きに出ることを伸治は、良しとしていなかった。しかし、彼の薄給で

   住宅ローンを返済し、二人の娘の教育費まで賄うことは無理なことから、渋々と

   承知したのだった。


 残業や客の接待で冴子が家に戻るのは 8時を過ぎる事が多い。

   先に帰宅する伸治はこれを、いつも面白く思っていなかった。


   
   
  
新聞を読む 新聞,読む,男性の写真素材
 



 ( ママ、遅くまで、ご苦労様でえ~~す! )

  と、二人の子供たちの笑顔があった。

    どんなに疲れていても、この笑顔がいつも冴子を、元気にしてくれた。     



  ( 夕飯は、ちゃんと食べたの? )


 台所の洗い場に積まれた食器を見ながら、

  < 自分は今までいったい、何をやっていたのだろう・・・ >

  と、良心の呵責にさいなまれた。



      ベッドルームで遊ぶ母と娘

 



   しかし一方では、黒田の灼熱の棒によって誘われた、桃源郷の余韻と下半身の

   火照りが、いまだおさまっていなかった。

   女としての性に目覚め、愛を追い求める自分がいた事に気づき、冴子はこれから

   どうなるのかと、怖れを抱いたのだった。

       

   走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ   ==つづく==   走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ

 

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Last updated  2023.11.03 12:18:34
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