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想い出は心の宝石箱に。。。

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2023.12.01
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カテゴリ:創作
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                             第十章

 

 

   ニューヨークは出張で幾度となく訪れたが、そこで生活する事はまた意味が違う。

  桃華にとって、なにもかもが新鮮で毎日が楽しかった。 東京のような雑踏と喧騒に

  包まれた街だけに、異邦人としての寂しさも感じられず、むしろ街の持つエネルギー

 に
圧倒されていた。

 
        市, ニューヨーク市, ニューヨーク, Ny, 都市, マンハッタン, アメリカ



   週末になると、セントラルパークでジョギングした後で、遅い朝食をとるのが

 習慣と
なっていた。何処を歩いても、公園の緑と周囲の建物が絵葉書のような、

 美しさを
もって見える。

   園内には、動物園・スケートリンク・自然保護区・湖などがあって、一日居ても

 飽き
なかった。


    New York Central Park

 

                        

 桃華は射撃の腕をかわれ、SWAT の一員としての訓練を受けた。

 SWAT ( SPECIAL WEAPONS AND TACTICS ) は特殊火器戦術部隊であり、

   狙撃銃としてのライフルはレミントンM700、M24などのボルト・アクション

 が
 主であった。SWATのメンバーは、警察官の頑強な男達で、桃華の2~3倍も

 ある体格を
している。

 

 

   Swat 警察官の銃器で撮影

             

  

 テロ行為がどうも近々、アメリカで行われる可能性があると。

   日本の外事三課に問い合わせてみたが、彼等は情報を全く掴んでいない。

 CIA内部では、日毎緊張感が高まっていた。


 そんな時、

 

 ( 桃華、相談があるのだが・・・ )

 

 と、ブラウンに呼びだされた。


      政府高官が女性陸軍士官に会談する。作業者が働いているバックグラウンドビジーシステムコントロールセンターでは、情報が表示されます。 - 整理のロイヤリティフリーストックフォト



 彼の話では、五洋商事のニューヨーク
支社が、テロリスト
向けの火器・銃器の

 受け渡し窓口になっており、
その支社長飛鷹の情婦が梨華であると。

 

( 桃華は、確か梨華の姉さんですよね。シカゴ交響曲楽団との共演で、彼女は

  今アメリカ
いる。なんとか、彼女と接触して、この情報の物的証拠をとる

  ように、依頼して
くれませんか? )

 

 今更との思いが先だったものの、これで武器ルートが潰せるとの、ブラウンの

 説得が功を
奏した。梨華の滞在している、フォーシズンホテルへと桃花は向った。

  

   
             

 豪華なレストランのインテリアの3Dレンダリング   


 

 ロービーにいる、梨華はひと目でわかった。

 

 ( あっ、おねえちゃん~ !! )

    

   梨華も桃華を見つけ、手を振って駆け寄ってきた。


 しかし、桃華の心の
中のわだかまりが、
なぜか素直にその声に応えることが

 出来ない。
ぎこちなく挨拶を交わし、早速本題に入った。

 

 桃華の話を静かに、最後まで聞いていた梨華は、

 

( 私はずっと、おねえちゃんに逢いたいと思っていたのよ。でも叔母さんが、

  逢わない方が
いいと、いつも言っていた。そんなに自分が嫌われているのかと、

  すごく悲しかったの。

      だから、おねえちゃんが、逢いたいと電話してきた時、嬉しくてしょうが
  
  なかった・・・

      でも、こんなことでしか、私に逢いにこないわけね。 )



  ( こんなこと?! 何言っているよ、テロを根絶する為の、正義の戦い
 
   でしょう! )


    
悩む 10 代の少女をしてお客様のコーヒーショップ

 

 ( 結論からいうね。はっきりお断りします。飛鷹が何をしてようが、関係

   ないわ。彼が、
私にとって大事な人だということ以外。その人を貶めるような

   ことに、なぜ私が手を
貸せるわけ~?!)



 ( 何を、馬鹿なこと言って・・貴方は単に、飛鷹の愛人に過ぎない

   で
しょうが!!)



 ( あのね・・最近、やっとママの気持ちがわかったの。自分の心のままに、

   愛のままに
生きるということは、この世の中では確かに難しいわ。でも、

   それをなしとげた
ママは、すごいと思うの。 )



 ( パパをあんな形に追いやって・・そして、私たちまで、バラバラにして。
  
   そんな
自分勝手な、母親なんて・・・・ )

 

( 違うわね。ママはママの人生、私たちは私たちの人生。だから、どんな状況に

  おいても
周囲に惑わされず、自分を貫いて生きていくことが、大事じゃないの

  かしら?! )
      

 

   お役に立てなくてごめんねとの言葉でしめくくり、梨華はその場を立ち去った。     



         
怒る女性 65375165

 

 怒りと憎しみにたぎった桃華の視線を、背中に受けながら・・・・



 走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ   ==つづく==   走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ走る犬のgifアニメ

 

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Last updated  2023.12.01 12:02:31
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