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テーマ:洋楽(3392)
カテゴリ:ときどきROCK♪
今振り返ってみると、 すでに好きになって25年あまり。 まさに四半世紀にわたって好きなアーティスト。 それがプリンスである。 そのプリンスが新譜を出す。 それがこのアルバム『ロータスフラワー』3枚組。 ネットではすでに音源がダウンロードでき、 感想などがちらほらと見受けられますよね。 僕はその音源を拾うことも無く、 ただひたすらにCD販売を待っています。 4月にはCDも発売されるのですが、 その前に恒例のこれまでのアルバムを聴きなおす作業に終われています♪ そこでわかったのが、 ファンといわれる方たちとのちょっとしたずれ。 プリンスというアーティストネームは どうしてもある特定のサインのようなもの、 いうなれば、音にプリンス印を求めがち。 たとえば80年代後半の 才気ばしったアルバム群。 たとえばちょっとまえの 『3121』のような明らかに ファンなら誰でもわかるような プリンス印。 でも僕は 実を言うと プリンス印といわれる曲群よりも プリンス印が薄いといわれる曲たち。 つまりはプリンスにしては 小品扱いされる曲群にこれまで 魅了されつづけてきたことに気づきました。 例えばプリンス印で覆い尽くされたアルバム 『3121』でもっとも気に入って聴いているのが 「THE WORD」だったりします。 ヘッドホンで聴いたときのプラネタリウムで 心地よい星座群を見ているような感覚は 他の曲ではありえない気分に浸ることが出来ます。 でもこの曲、ファンからすると味気ない曲ということで あんまりどうこういわれたりはしません。 その他にも僕が気に入っている 『ラブシンボル』の「アンドゴットクリエイテッドウーマン」なんて、 誰も見向きもしないんではないでしょうか。 でも僕はプリンス印のついていない こういう曲たちが本当に好きなんです。 プリンスは終わったといって 90年代去っていったファンは少なからずいたと思いますが、 僕が一貫して聴きつづけてきたのは ボーカルワークの素晴らしさを抜きにしても こういった小品の魅力に尽きるのでは と最近改めて思い知らされました。 その際たるものは、 プリンスのファーストアルバム『フォーユー』です。 このアルバム、プリンスを語るときに 見過ごされがちですが、僕は本当に大事に聴いてきました。 ファンや評論家の間では このアルバム、プリンス特有のサウンドを 確立していないがまぁまぁのアルバムという 位置付けが変わらず続いています。 ただ、『ファーストアルバムにはそのアーティストのすべてがある』 という法則に従えば、このアルバム、きっとプリンスの 最も大事な何かをこめているのではと思うんです。 その何かがなんなのか、というのは 今でもはっきりとはいえないところですが、 僕がずっとこれまであきもせずに 聴き続けて来れた理由でもあると思います。 そのファーストアルバムのマジックは 『プラネットアース』にもしっかり現れていたように思うのですが、 ファンの意見を色々聞くと「ちょっと薄味だった」となるようです。 確かにプリンス印は気薄でしたが、 このアルバム、本当にいい味出しています。 どちらかというと中華やフランス料理のような ディープさは無いかもしれませんが、日本料理の洗練さを見ているような そんな味わいがあります。 というわけで、 もうすぐ新譜が発売されますが、 これまでのアルバムでプリンスの小粋な小品が 無かったことは今までなかったので、 僕は安心して楽しみに浸ることが出来るわけです。 バックカタログを聴きなおしながら、 プリンスの音楽に浸る快楽。 それは僕にとって とても大切なことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.03.30 22:22:06
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