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ジャマイカ旅行記4日目・5日目の穴埋めとして、ここではレストランのオーナーと繰り広げた壮絶な喧嘩の一部始終をお届けしたい。

他のジャマイカ旅行記は以下を参照のこと
〔写真付き〕ジャマイカ旅行記1日目:車内はマリファナの香りに・・・

〔海とTシャツの写真付き〕ジャマイカ旅行記2日目:どれを取ってもドレッドだらけ!?

〔証拠写真付〕ジャマイカ旅行記3日目:現地まで行ってツアーがキャンセル!その後に楽園を見た!!



ジャマイカ滞在中、我々は食事を周辺のレストランで済ませていた。

高級リゾートなら3食がすべて食べ放題が含まれていたりするのだが、私が滞在した宿はそんな代物ではなかったのだ。

通ったレストランの1つがホテルから徒歩5分ほどのところにあった。

1階がさびれた雑貨屋で2階がレストラン。

1階の外にある階段を上がるとバルコニーのようなスペースがあり、ちょっとでも横殴りの雨が降ったらずぶぬれになってしまう構造。

2回行ったのだが、4人席が3つくらいしかないそのレストランに客がいたのを見たことがなかった・・・。

衛生面とかはかなりいい加減っぽいが、値段が安い割に味がよかったので短い滞在中に2度も通ったのだ。


料理を作るのはレストランただ1人の従業員であるジャマイカ人のお兄ちゃん。


「9.11のテロと去年のハリケーンで人が本当に来なくなったよ。ここの従業員も昔はもっといたけど、もう俺だけなんだ」


観光が命綱のジャマイカには厳しい話だ。


注文は蒸した白身魚のココナッツミルク和え、そしてシーフードピザを頼んだ。

オーダーを聞いた直後に冷蔵庫や貯蔵庫を探り、皮付きの芋をキッチンに運んだりしている。

フライドポテトも皮付きポテトから作り始めるのだ。

よほど客が来なくて下ごしらえをする意味がないのか、それとも新鮮な料理を提供する信念なのか(笑)。

急いでいるわけではないので別にいいのだがやはり時間がかかる。

しかし、じらされて出てきた食事というのはいつもよりうまかったりするから不思議だ。

そして今回のピザも魚もかなりおいしかった。


満足して会計をお兄ちゃんに頼む。


Steamed Fish (J$250)

Shrimp Pizza (JS350)


J$とはジャマイカ・ドルのことである。

1US$が60J$に値する。

ということはこの食事も合計J$600だから10ドルくらいになる。


J$1000札を渡してJ$400のおつりを待っていた。

J$60くらいをお兄ちゃんへのチップとして渡せばいいな。


果たして、1階から戻ってきたお兄ちゃんはJ$300しか持ってこなかった。

彼は非常にすまなさそうな顔をしながらこう言った。


「下でオーナーと話してくれないか?」


何が起こったんだろうと思いながらも1階の雑貨屋にいるオーナーのところに行ってみた。


私:「お釣りが少なかったようだけど?」


ドレッドヘアーにTシャツ姿のいかにもジャマイカ人というそのオーナーは当たり前だという風に答えた。


「あのメニューの値段は記入ミスがあったんだよ。あの魚料理、本当は250じゃなくて350なんだよ」


な、何を言ってるんだ、この男は!

メニューにはしっかり250と書いてあったことを主張すると店のメニューを全て取り出してこちらに見せてきた。


「お前に見せたのだけ間違えてたんだよ。ほら、他のは全部350になってるだろ?」


確かに他のは350だが、メニューの数字はすべて鉛筆で書かれてあり何も信用する要素がない。


私:「他のメニューは関係ないだろう。俺はこのメニューを見て注文したんだから」


オーナー:「常識で考えてみろよ。あの魚料理が250のわけないだろ?あの記入は間違いなの。人間は誰だって間違えるんだよ。」



この辺りから私の内なる怒りが爆発し始めた。


私:「俺は金のことを言ってるんじゃないんだよ。確かに人間は間違いを犯すよ。でも間違ったときは迷惑をかけた相手にどうするのが筋なんだ?」


オーナー:「何言ってんだ?だいたい去年のハリケーンの時だって国連は何もしてくれないし・・・・(以下国連への文句が続く)」


私:「話をそらすんじゃない!俺はこのレストランが気に入ったから二日連続で来たんだぞ。リピートしてくれた客をこんな形で落胆させるのがお前のやり方なのか?」


オーナー:「違う違う。例えば俺がハリウッドのレストランでいいサービスを受けたらよけいに払ったっていいと思うぞ。」


私:「だから話をそらすんじゃない!謝るかJ$100返すかどっちなんだ!」



かなり大声で叫び合っていたからか、いつの間にか周囲には人だかりができていた。

2階にいた妻も遅れてやってきたが、その他全員が地元のジャマイカ人達。

状況的にやばいかな~と思い始めていたが、周囲の反応は意外にも私の味方であった。

中でもこのオーナーの関係者と思われるおばあさんが「彼が正しい」と私の側に立ってくれ、「このJ$100を受け取りなさい」と差し出してくれた。


もはや問題はお金ではなかったが(200円くらいの話であるし・・・)、ここで彼女からお金を受け取ってこのオーナーに「おばあさんに対してすまないことをした」と反省させるのだ!と思ってお金を受け取り、それをどうしていいかわからずあたふたしていた罪のないレストランのお兄ちゃんにチップとして渡して場所を離れた。

オーナーは「こうやって俺は客を減らしていくんだよっ!」と捨てゼリフを吐いていた・・・。


空しさを感じながらホテルに向かって歩いていると、先ほどの口喧嘩を聞いていた1人のおじさんが話し掛けてきた。


おじさん:「あんたの言ってたことは正しいよ!あれはあいつがいけないね」


私:「(力なく)ああ、そう言ってくれてありがとう・・・」


おじさん:「ところでマリファナ買わないか?」



疲れが増した・・・。



せこい方法で客を欺くような行為は許せん、本当に間違いだったのなら謝罪をすべきだという思いで抗議をしたわけだが後味の悪さが残ってしまった。

何も言わないで言い成りになるというのは間違っていると思うが・・・。



「間違いを犯して誰かに迷惑をかけたら素直に謝る」


自分への教訓として刻んでおこう。





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Last updated  2005/04/01 07:18:51 PM
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