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2006/01/19
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最近の札幌はマイナス10度まで下がってなおかつものすごい吹雪である。

同じマイナス10度をワシントンDCで経験した私でも、前を見て歩けないほどこんなに吹雪いてたら、寒さも増して北の国からの五郎さんみたく唇もとんがっちゃうよ・・・。


私の朝は研修医の英語によるケーススタディミーティングの傍聴から始まる。

(過去の日記:2005-11-09- 『アメリカにおける研修医の教育を垣間見る:ビジネススクールと同じにおいがした』参照)

そう、なんとか続いているのである(笑)。

毎朝、研修医達のプレゼンテーションとディスカッションをひたすら聞き、去年のうちに購入した医学系の辞書搭載の電子辞書を用いて英単語を調べまくっている。

それくらい医学系の英単語は難解なのだ。

日本語で意味がわかった医学用語を今度は医学版広辞苑ともいえる医学大辞典で調べてみる。

大抵はいっこうに意味がわからない(苦笑)。


私が毎朝7時半から始まるこのミーティングを傍聴するモチベーションは現在のところ4つある。


1.とにかく英語に毎日触れる


2.学問的にも臨床的にも医師がどのような教育を受けているのかを理解する


3.医師の視点から患者へどのようなアプローチをしているのか学ぶ


4.病院に勤める事務方として医学の基礎を学ぶ


(ちなみに、先日の日記で紹介した「週プロの法則」(未知なるものへの定点観測継続学習法てな感じ?)がここにも適用されてます(笑))


英語に関しては専門的すぎるし自分から発する機会がない、といった弱点もいくつかあるのだが、それにしても一石四鳥の最高の場なのである。


実際、私は日本の大学では医事刑法、アメリカの大学院では医療経営といった医療関係に関することをこれでも学んできたはずなのに、肝心の医学全般に関しては本当に無知であった。


例えば診療科の種類や、どの診療科でどんな病気・ケガを診るのかという基本情報。


うちの病院の研修医制度は複数の診療科で経験を積むスーパーローテーション制度なので、ケーススタディで扱われる診療科、症例ともに多岐に渡る。

自分が健康なのが不思議になるくらい様々な病気が登場する。。。

研修医達が実際に診察した患者さんを匿名でケーススタディとして扱っているものだから、臨場感も高く意見の交換にも熱がこもっている。

試行錯誤を繰り返す熱い議論を聞いていると、医者は決して万能なのではなく、1人1人の患者と向き合って診療・治療を行っているのだと感じる。

内容はもちろん初心者向けなんかでは全くないので厳しい思いはしているが、それでもある臓器、またはある病気に興味を持つきっかけとして抜群の効果を発揮している。


病院として標榜している診療科目は全部で23もある。


内科とつくものだけを挙げてもなんと7つもあるのだ。


・総合内科


・血液内科


・呼吸器内科


・消化器内科


・循環器内科


・腎臓内科


・神経内科


どこの内科で何を診てもらえるのか皆さんは区別できるだろうか?

私もじょじょに学んでいる最中なのであまりツッコミはいれないで(笑)。


この状況を見て頭に浮かんだのが、企業人の課題でもある「スペシャリスト志向VSジェネラリスト志向」というトピックである。

専門分野に特化した何かのスペシャリストになることは、市場における自分の価値を高めるとともにその分野での貢献度が増すことにつながる。

医学の世界でも、機能分化と専門特化による技術と効率の向上という考えが広まっているということだろう。

一方で、専門外のこととなると対応ができない(対応をしない)ドクターが増えているということも言えるかもしれない。


近所にある診療所のおじいちゃん先生は「内科・外科・整形外科」なんて看板を掲げてなんでも診てくれたりしなかっただろうか。

それはちょっとやりすぎかもしれないが、「とりあえずあの先生のところに行けば診てもらえる」という安心感はあるだろう。
(ちなみに日本では医師免許をとればどんな診療科を標榜することも許されるのである)


病院と診療所など、医療における機能分化を強調する政府は国民に家族単位での「かかりつけ医=家庭医」を持つことを推奨している。

欧米では当たり前のかかりつけ医も日本ではまだまだ馴染みが薄い。

患者さんを一番最初に診るゲートキーパーとして広い分野の医学知識・臨床経験を有していなければ務まらないだろう。


医療技術向上のためにスペシャリスト(高度専門医)を養成する一方でジェネラリスト(かかりつけ医)を多く輩出する仕組み。


これから我々が抱える重要課題である。


でもまずは自分の病院の診療科の把握から始めないと・・・(照)







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Last updated  2006/01/20 12:09:45 AM
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