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カテゴリ:旅、それは人生そのもの
旅行4日目(ラリベラ)後編
ラリベラの空港から市内のホテルまでは車で30分くらい。 乗り合いタクシーではアメリカ人の姉妹と一緒になった。 お姉さんがアメリカの国際開発組織、USAIDでウガンダに勤務しており、妹さんが遊びに来たのを機にエチオピアへ旅行に来たという。 アメリカで我々夫婦が住んでいた場所とお姉さんの昔の勤務地が同じアーリントンであったことや、お姉さんがお子さんを生んだ病院が私が学んでいたGeorge Washington Universityの大学病院であったという偶然から話も盛り上がった。 何気ない共通項で親近感って生まれるものだから、いろんなことを経験しておいた方がいいということだな、うん(笑)。 彼女達とはホテルは別々だったので途中で別れ、自分達のホテルに到着。 お昼時だったのでホテルのレストランへランチを食べに行くと、ヨーロッパ人風の40代くらいの女性が1人でご飯を食べている。 ちょっとお話をしてみると彼女はイタリア人の建築家で世界中の文化遺産の保存の仕事をしており、現在はエチオピアのゴンダールの城を保存する仕事に従事しているそうだ。 かっこいい仕事だなあと思って話を聞いていると、ちょっと前には東京と京都・奈良にもいたという。 奈良では法隆寺保存のプロジェクトに関わっていたということである。 そして驚くべきことに、東京で彼女が住んでいたのはまさに私の地元であった!! エチオピアで出会ったイタリア人の女性から「Nippori」という言葉を聞くとは・・・(笑)。 さっきのアメリカ人姉妹といい、世の中は本当に狭い! この後も3人で会話は盛り上がり、昼の観光を一緒にしようということに。 詳しく述べるとガイドや車の手配などで現地の人達と疲れるいざこざがあったのだが(苦笑)、ここではラリベラの素晴らしい岩窟教会を紹介することに集中したい。 エチオピアの北部、ラリベラには1978年に世界文化遺産に登録された、一枚岩を切削して築かれた教会の数々が残っている。 12世紀から13世紀にかけて完成されたものというが、このような建築物が作られたというのはただただ驚くばかりである。 入口を通って教会の内部に行くと・・・ このような壁画や絵画が聖職者に守られている。 内部にはじゅうたんが敷き詰められているのだが、正直言ってこれがむちゃくちゃ臭い・・・。 ものすごく臭い足の匂いといった感じ・・・。 ガイドブックでもこの教会内部でのダニの被害に要注意と書いてあったが、納得の雰囲気であった(苦笑)。 こちらは教会の内部から外に向けての風景。 複雑な迷路のようである。 階段を抜けると・・・ これらの穴には実際にお祈りをしている聖職者がいたりした。 これら岩窟教会の中で一番有名なのがこちら。 この聖ギョルギス教会は、縦横12メートルの十字架の形が残るように周囲の岩を切削して作られており、教会の内部も岩をくり抜いて作られている。 どうやってこんなすごいものを作るんだ?? これらの岩窟教会からは、宗教は異なるものの、10年前にインドを旅行した時に訪ねたアジャンタ・エローラの石窟寺院・壁画と共通する建築美を感じた。 同時に、これだけの建築物を生み出す宗教のパワーに圧倒されるのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/05/14 04:45:47 AM
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