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カテゴリ:旅、それは人生そのもの
旅行5日目(ラリベラ→アディスアベバ) 滞在したラリベラのホテルでは水が夜6時から9時までの3時間しか出ず、ライフラインの大切さをリアルに実感したなあ。 昨日の夜ご飯は植林を進めるNGOのエチオピア事務所代表をされているTさんと彼の部下でエチオピア人のGとご一緒させて頂いた。 日本人でラリベラに駐在してお仕事をしているのはTさんだけではないだろうか。 これまでも開発の世界でフィリピンに6年間、タイに6年間、そして中東諸国に勤務してこられた彼はまさに海外勤務の達人である。 そんな達人から会って5分後に頂いた一言。 「ご主人はどこででも生きていけそうですね」 これはおほめの言葉ですよね(笑)? 前向きに解釈することで明日への活力としたい・・・。 事務所のスタッフであるエチオピア人のGは会計のスペシャリスト。 前職は会計学校の教師をしていたという彼にエチオピアの会計学の現状について聞いてみた。 G:「エチオピアの会計の教科書はすべてアメリカのものを使用しています」 私:「えー!?それじゃ生徒達はGAAP(アメリカの会計基準)を学んでいるということ?会計や租税制度は一緒なんですか?」 G:「まったく一緒ではありませんが、なんとかなっています。エチオピアには体系的な教科書がないですから・・・」 そのほかにもエチオピア人の英語力が教科書についていけていないなどの問題もあるようだ。 初等教育ももちろん大切であるが、高等教育の整備も課題であることを考えさせられた。 この会話で実感をもって気付いたのが特徴あるエチオピア人のあいづちである。 彼らは息を吸い込むことで同意を示すのだが、始めのうちは目を見開いてひきつけを起こしてしまったのではないかと思ってその都度びっくりしていたものだ(笑)。 インドの首を横に倒すあいづちといい、世の中にはコミュニケーションにおけるいろいろな表現方法があるものだ。 Tさん、夕ご飯ごちそうさまでした! 札幌にいらしたときはカニでお返し致します! さて、今日の話に戻ると飛行機でラリベラからアディスアベバまで戻ることに。 通常のコースはこちらの南下ルート ラリベラ → ゴンダール → バハルダール → アディスアベバ しかし、急遽変更されたルートはラリベラの前にいたアクスムへいったん北上するこんなルート ラリベラ → アクスム → ゴンダール → バハルダール → アディスアベバ どうやら乗客が少ないために経由地を増やしたようであった。 ちょっと身勝手過ぎやしないか(苦笑)? というわけでいったんアクスムに北上したのだが、ここでゴンダールに出発する際にプロペラに異常が生じた。 機体左のプロペラの回転数が通常のように上がっていかないのである! 助走時点で異常が確認されいったん停まった・・・。 そして機内のスタッフが飛行機から降りて機器をチェック。 レンチ一本で直るものなのか!? しばらく作業した後に登場したのがクレ556みたいな潤滑スプレー。。。。 もう一度聞く。 こんなんで直るんかいや!? レンチとスプレーによる作業がしばらく続いた後、機体は無事(?)飛んだのだった・・・。 タクシーがエンストしてもボンネットを開けて運ちゃんがすぐ直したことがあったが、飛行機もそんなノリなのだろうか・・・。 こえーよー・・・・。 そんなこんなでアディスアベバには予定より3時間以上遅れて到着した。 夜ご飯は開発系のNGOに勤務されているMさんと韓国料理をご一緒させて頂いた。 インドに3年勤務した経験を持つMさんはヒンドゥー語を自在に操られ、そしてなんと、あのインド英語も話すことができるという!! あの超早口で舌を巻きまくるインド英語を操る日本人がいたとは・・・・。 彼女は大学時代、お題が直前に知らされる即興のディベート、パーラメンタリーディベートの日本チャンピオンになり世界大会にも出場した経験を持つすごい人である。 フルマラソンを走るスポーツウーマンでもいらっしゃる。 Mさん:「200戦、300戦とこなしていけば、どんな議題でもどんな立場でも議論を有利な展開に持っていくための道筋を短い時間で描くことができます」 すごいよなーーーー。 いろいろなお話を聞いたが、その話し方にも頭の回転の速さがひしひしと伝わってくる。 開発の世界って超優秀な方々がいっぱいいるよなあ。 さて、明日は長距離バスでナザレットへ出発だー! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/05/14 11:36:31 PM
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