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カテゴリ:旅、それは人生そのもの
旅行6日目
午後、アディスアベバから長距離バスで南東のナザレットへ向かうためバスターミナルへ。 外はあいにくの雨。 通りすがりのエチオピア人に何回も道を聞きながらここまでやってきたが、どのバスに乗ればいいかさっぱりわからない・・・。 海外旅行を重ねるごとに人に聞きまくるという特技(?)を身に付けた。 私が現地の人に何かを聞くとき、誰に聞くかについての判断基準が1つある。 ・男女を問わず身なりがしっかりして悠然としていること 別に貧しい人を馬鹿にしているわけではなく、経験的に頼りになる回答をくれるのが身なりのしっかりした人たちであることが多いからである。 逆にガツガツしている輩は何かを売りつけようとしたり、道を教えたことに対する見返りをズケズケ求めてきたりすることがあるから・・・。 昔、英語もまったく通じない文字通りインドの山奥(ジャルガオンなど)をさまよった時にはそんな選択の余地はなかったが・・・(苦笑)。 外国人が珍しい場所に行くと否応なしに取り囲まれる。 彼らのたいていが興味本位で必ずしも危険な状況というわけではないが、そのプレッシャーはけっこう怖かった。 そんな時は次の目的地を連呼して、後は指を使った数字のやりとりで価格を交渉してバスに乗り込んだ(笑)。 今回の話に戻ると、背広を着た老紳士のエチオピア人に「ナザレット行きのバスはどこですか?」と聞いてみた。 すると、他の人に聞いたりしながら正解のバスまであっという間に導いてくれた。 ありがとう、おじさん!! バスの席は早い者勝ちで満席になり次第出発するというものであるから、みんなものすごい勢いで乗り込んでいた。 その流れに負けずになんとか二人分の席を確保することに成功したが、本当にあっという間に満席になっていた。 片道2時間で9ブル(130円くらい)だから安いよなー。 3人掛けの席で私の隣に座ったのはエチオピア人のおじさんだった。 一般のエチオピア人で英語ができる率はかなり低いと思うが、このおじさんはかなり流暢だった。 話を聞くと38歳のH(見た目はもっと老けてたが・・・)は妻子をナザレットに置いて平日はアディスアベバ大学の教壇に立ちながら自らも環境化学を学ぶ大学院生。 娘さんは8歳で奥さんは20歳だという。 なぬ? 私の驚きの顔をしばし眺めたのち、彼はこう言った。 H:(ウィンクしながら)「俺はバツイチで子供は先妻のだよ(笑)」 私の心中:「ここはエチオピア文化的には笑うところだろうか?いやでも微笑みながらウィンクしているし彼的にはGoだ!」 私:(肩にバシッと豪快にツッコミを入れながら)「びっくりしたじゃないかー(笑)!」 これで打ち解けた我々は道中、日本とエチオピアの結婚・離婚・補償など(あんまりほめられた話題じゃないな、こりゃ(苦笑))いろんな話で盛り上がった。 そして我々も彼もアディスに戻ってきたときにまた会ってアディスアベバ大学を案内してもらう約束をした。 こうして日暮れ前に到着したナザレットでは開発のお仕事で現地に駐在されているOさんのお宅にお邪魔させて頂き、総勢9人のパーティで盛り上がった。 Mさんに作って頂いた料理が最高だった・・・。 感動の料理だったので思わず掲載。 この夜はエチオピアをはじめザンビア、中南米など世界各地の開発の現場で試行錯誤されながら頑張る皆さんの生の声をたくさん聞けて非常に興味深かった。 どんなプロジェクトも最終的には人と人のやりとりが大切なのだ。 特に開発の世界では、現地の人達が持続可能性(sustainability)を発揮できる形で援助する側の卒業(親離れ?)を実現しなければならない。 非常にチャレンジングな課題であると思う。 真面目な話の一方で私も身を削るようなネタをいくつか披露させて頂いたが、皆さんの酒の肴になっていれば幸いである(笑)。 Oさんご夫妻にはこの後もお世話になるのだが、この時点ですでに一宿一飯の義理、ありがとうございました!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/05/16 12:36:34 AM
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