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カテゴリ:旅、それは人生そのもの
ドイツ3日目 昨日に引き続き、今日もAが我々に観光案内をしてくれた。 目的地は古代ローマ時代に栄えたトリーア。 コブレンツから南西に約100キロの場所にあり、この都市から西に40キロほどいけばルクセンブルクとの国境となる。 Aの実家から車で一時間くらい。 制限速度のないドイツの高速道路、アウトバーンで時速150キロくらい平気で出してたなー。 このフォード製エスコートをあっという間に追い越していったBMW、ベンツ達は200キロくらい出してたんじゃなかろうか・・・。 ローマ皇帝の大浴場跡であるカイザー・テルメンは4世紀に作られたという。 こちらの闘技場では古代ローマ時代にグラディエーター(剣奴)による猛獣との死闘が繰り広げられていたという・・・。 双方の写真を見てお気づきになったかもしれないが、これら歴史的建築物はイベント会場になっていたようでその後片付けが進められていた。 カイザー・テルメンの方はどういうテーマだったかわからなかったが、闘技場の方はまさにグラディエーターに関するイベントだったようである。 どんなイベントだったのか想像もつかない(笑)。 続いてトリーアにある3つの世界遺産に表敬訪問。 まずはトリーアの顔、ポルタ・ニグラ。 「黒い門」という意味のこの城門は2世紀に建てられたという。 この門はちょっとした建物になっており、最上階から眺めた風景がこれである。 1900年前のローマ人はどのような光景を見ていたのであろうか。 気の遠くなるこの感覚が歴史に思いを馳せる醍醐味だなあ~。 シンプルでいながら重厚な空間を作り出しているドームも世界遺産である。 そして、巨大なパイプオルガンを初め迫力満点だった聖母教会。 どうしてこんなものすごい建物ができるのだろう。 技術力、精神力、どれをとっても驚くしかない。 聖母教会に併設されていた修道院も静寂と荘厳さに満ちていた。 中庭を囲む回廊に吸い込まれそうになる。 こうしてトリーアの観光を満喫したのだが、私の目を捉えたのは歴史的建築物だけではなかった。 これらは地下道にびっしりと描かれた落書き(graffiti)の一部である。 トリーアに限らず、ドイツ中で見られたし、フランスやイタリアでもよく見かけた。 ヨーロッパ中でこういった落書きはみられるのではないだろうか。 若者達の自己表現なのだろうし、芸術的なものも散見されるのだが、Aによるとドイツでもやはり景観を害する深刻な社会問題になっているようだ。 イタリアは教会の外壁がペイントされているのも見かけたな、そういえば・・・。 彼らの表現意欲を健全に発揮させることができる場をなんとか提供することはできないものかなー。 そんな思いからか、帰りの車中ではドイツの社会、政治、経済の問題についてAにいろいろ質問した。 社会保障費の高騰を背景にドイツでは現在16%の消費税が19%に上げられる方向だという。 日本では5%が10%に上がると騒がれているが、まだまだ続きがありそうだな(苦笑)。 そんなこんなでトリーアからAの実家に戻るとランチが!! ドイツのカツレツ、シュニッツェルだ! 実はこれも事前にAを通じてお母さんにリクエストしていた逸品である。 マッシュルームのソースとよく絡み口に含むとジュワーっと肉汁があふれる・・・。 腹がはちきれんばかりに食べまくってしまった(苦笑)。 ご長男、つまりAのお兄さんは世界中を周る豪華客船のシェフとして長年働き、現在はニュージーランドの一流ホテルのシェフをしている。 その才能はお母さんからの遺伝だろうなあ、間違いない! また、ドイツでは年配の方が英語をほとんど話せない印象を受けているが、お母さんは流暢な英語を話す。 これは数年前から趣味にと英語を一生懸命勉強している賜物なのだという。 さらに今も現役の郵便局員としてバリバリ働いている。 素敵な年の重ね方だ。 夢のような美食をありがとうございました!!! Vielen Dank!! 何度言っても足りない御礼を告げAの実家を離れると、住まいのあるシュトゥットガルトに戻るAとともにコブレンツから電車に乗る。 Aは明日から仕事なのだ。 手前のハイデルベルクで我らは下車。 わざわざ有給休暇までとってくれ、そして休まずに(笑)ずっとエスコートしてくれたA。 最高の観光案内をありがとう!! 次会えるのは日本かな、ドイツかな、それとも第三国? これからもkeep in touchで末永くよろしく! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/03 02:04:38 AM
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