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カテゴリ:旅、それは人生そのもの
ドイツ4日目 ハイデルベルクはあいにく雨が降ったり止んだりしていた。 駅前の宮崎駿チックな巨大オブジェも寒そうに身をかがめる。 まずはバスに乗り込み市街地へ。 後ろに高くそびえ立つのはハイデルベルク城。 ケーブルカーに乗って登っていくことに。 15世紀に建てられたというこの城は、プファルツ継承戦争(17世紀末のルイ14世による領土拡張のための戦争)の舞台にもなったという。 城に至る門や建物の装飾に目を奪われ続ける。 装飾の違いはあるが、赤レンガの壮大な城はインドのタージマハールのそばにあるアグラー城にも似ている。 ここ来るのは二回目であるが、8年前に来たのは語学学校の遠足という形であり、ただついて行っただけだったので正直あまり記憶に残っていなかったし、どうやってここまで来たのかもわかっていなかった・・・。 やはり自ら苦労してたどり着いてこそ旅は実感を増すのだろう。 高地に立っているだけに絶景を臨むことができる。 古きよきヨーロッパの眺めだ。 街に戻ると軽く腹ごしらえ。 めちゃめちゃ大ざっぱだけど(笑)、おいしいんだよな~、こういうシンプルなやつが。 続いてハイデルベルク大学の「学生牢」へ。 信じがたいことであるが、かつて大学は警察の権力の及ばない治外法権の場だったという。 そこで悪さをした学生を収容するために大学側が作ったのが学生牢というわけである。 外側はあまりに地味で撮影するのを忘れてしまったので(笑)、内部の写真を2枚ほど。 これらは収容された学生達が描いた落書きの数々である。 残念ながらメッセージはわからないが、政治や社会の風刺なんだろうな~。 ある意味、前日の日記で紹介した地下道の落書きに通じるものがあるかもしれないな。 ハイデルベルクを後にして我々が向かったのはドイツ南西部の小さな町、カールスルーエ。 私がかつて4週間だけ滞在したことのある町だ。 中央駅周辺の風景はまったく記憶になかった。 もう覚えてないのかな~・・・。 なんて不安を抱きながら路面電車に乗り込み市街地へ向かう。 おおお!待ち合わせ場所によく使っていたピラミッドだ!! ということはその北側には・・・・ あいにくの空模様のため悪いことが起こる前兆のシーンのようだが(笑)、カールスルーエのシンボルともなっている宮殿である。 語学学校に通っていた当時はいちおう現役のボクサーであったので、朝この周辺を走っていたのを思い出した。 えーっと、滞在してた寮はどの辺だったっけな~。 かすかな記憶を頼りに通りをてくてく歩いた。 余談であるが、途中見つけた靴屋には・・・ 日本でも今流行りの「さけおむすびの素」が店頭に並んでいた。 なんでこうなっちゃうんだろな~(苦笑)。 う~ん、ここをまっすぐ行って、この辺を曲がって・・・。 ここだ!ここが自分がいた寮だー!! 当時を知る人なんているわけもなく中に入ることはできなかったが、外から見ただけで大満足であった。 言葉もわからず四苦八苦して頑張っていたあの時の気持ちを忘れず、これからも新たなことに楽しみながら挑戦していこうと思いを新たにするのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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