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まりもポンタ

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2007.07.30
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カテゴリ:家族のこと
ただただ、むなしかった。

陣痛をおこして、元気な赤ちゃんが産まれてくるなら、どんな痛みも喜びにかわるのに

私の赤ちゃんは、小さな金属トレーにのせられて、

私と対面することもなく先生と別の部屋に行ってしまった。


---------------

2時間ほど安静にしたあと、数ヶ月だったけどずっと一緒だった赤ちゃんと対面した。


女の子。


頭蓋骨が無いので、頭には白いガーゼの帽子が。

小さな小さな箱に、看護師さんが手作りしてくれたたくさんの折り紙に囲まれて

手を胸のあたりにくんで

ちょっぴりおすまししてる様

鼻が私にそっくりで、丸いだんごっ鼻だねってお母さんが言った。


元気に育ててあげられなくてごめんね。


涙が止まらなかったけど

この一瞬の対面を目に、心に焼き付けたくて

看護師さんが「そろそろ・・・」というまで一緒にいた。

私と旦那で、赤ちゃんを「天ちゃん」と名づけした。


------------

それからしばらくは、妊娠前に戻りあまりに快調な身体に、

それがまたむなしくてむなしくて


赤ちゃんを、無事に外の世界に誕生させてあげられなかった自分を責める日が続いた。




ところが、火葬場で最後の対面をしたとき、ふと赤ちゃんを見ながら旦那が




「天ちゃん、笑ってない?」




・・・ほんとだ。

病院で対面したときと比べて、にこっと微笑んでいるように見えたのだ。

確かに笑っていた。


「きっと天ちゃんは、許してくれたんだよ。」


天ちゃんの顔と、旦那のその一言で 私は救われた。



-------------

私のお腹に宿ってくれてありがとう。

天ちゃんと過ごした数ヶ月は

大変だったけど、私とっても幸せだった。


ありがとう。







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Last updated  2007.07.30 14:22:47
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