メトルダウンって?
小出しされる東京電力からの過酷な発表。メトルダウン1号機に続き2,3号機も可能性が高いと。やっぱりだ、何度も裏切られる。最初からそうだったはず。きっと現場の作業員は当初から(もしかしたら東電幹部も)知っていいたのかもしれない。だから下請け、孫受け作業員のチェーンメールで「今すぐ遠くに逃げろ!」「会津もしくは新潟まで行った方がいい!」みたいなのが飛び交っていたのかもしれない。避難所では消灯後に作業服を着た若い人がしきりに携帯で連絡を取っていて「社長はどこ?なんて言ってるの?新潟まで行ったほうがいいって言ってる?」と小声で話していました。それから毎晩、夜中に1組の家族が退所の支度(布団をたたみ、荷物を車に運ぶ)をし始まると、そこの回りの数組の家族が次々と退所支度をはじめ、朝方目覚めると大きく床のブルーシートが目立つということが、毎日続きました。次第にみんなにも避難所の空きと比例して恐怖と焦りが出てきました。物資の不足と空腹、寒さと大きな余震と放射能の恐怖が避難者へ伝染し、苛立ちへと変わって行きました。みんな不安でした。情報はテレビからでだけで、役場職員も把握していませんでした。でも今思えば、テレビも報道も嘘だったんですね。安全と危険は背中合わせだったなんて知りませんでした。昨日のメトルダウンの発表でますます帰郷は遠のいた感じです。もうチェルノブイリを超えたんじゃないのかなぁ?本当に家には帰れないよね。生活なんて完全に無理でよね。一時帰宅は出来るのかな?一巡したら二巡目があると言っていましたが、これでは期待できないかも。自分の中で絶望感が募ります。今日一時帰宅の夢を見ました。久しぶりの自宅は荒れ放題で、オカメインコのかごの中には黄色と白の羽根だけのクーちゃん・風太郎が下の金網に横たわっていて、手に取るとものすごく軽くて夢の中で泣いていました。ハムスターのハウスの中では最後にあげたキャベツも食べずに生き耐えたチョロちゃんが目を開いたまま干からびていました。ワーワー泣いて苦しくて目が覚めました。一時帰宅、同意書にサインするか迷っています。その一枚は帰宅当日に提出してもいいですと説明書に書いてありましたが、迷います。帰って自宅を見たいですが、現実と向き合うことが正直怖いです。今戻っても、待っていてくれたペットは生きていません。辛い現実しかありません。毎晩布団に入ると、どうしてここに居るのかわからなくなります。これは夢なのか?悪い夢なのかわからなくなります。実の姉のところ居るのに感情が不安定になるのに、避難所の方々はもっと正常ではいられないでしょうね。