東京農業大学の植物園に二度出かけてみる
たまたまグーグル検索中に見つけた東京農業大学厚木キャンパスに植物園がある事を知り、花好きの、撮影好きが疼き出かけることにした。広域避難場所指定され、災害時に対応できる施設・設備がある防災公園、ぼうさいの丘公園が隣接し、東京農大厚木キャンパスは小田急線愛甲石田駅方面~丹沢山系の山を望むことが出来る高台に位置する。 東京農業大学 厚木キャンパス 実は9日にも長男を無理矢理連れ出してやって来たのだけれど教えられて行った植物園がど~しても植物園と名乗る程のものに、思えなくて、再度グーグルマップに書いてある場所や大学側にも伺ってみるとこの画像のハウスらしく思えたので、申し訳ないけど確かめにやって来たのだ。(もの好きでしょ)しかし、正門の警備員に問うても「植物園は校舎の先で、下↓のハウスは果樹園なので違います」と、言うので半信半疑のまま先週とまた同じ場所に行くハメになった。 途中、確かに植物園らしき温室の姿はあるのに、ココは老朽化で倒壊の恐れがある為とかで、立ち入り禁止になっている。内心、ココが健在だったら良かったのに~とも思ったのだな。 で、構内をけっこう歩いた先に先週見たハウスが現れた。ナンだかイチゴハウスみたいなんだものなぁ~ 中も外も素人目だと雑然とした感じで、世間一般の人が見に行く植物園のソレと比べてしまう私がいる。長男曰く「大学や学生が管理する植物園なのだから、 母ちゃんが行くような植物園を想像する方がおかしいんだよ」みたいなことを言う・・・そういうものか?背の高くなるバナナの類を見ると手狭な様子でちょいと可哀想にも見え、枯れた葉っぱなんて取ってあげたい心境になる。 一般の植物園なら、外で見る事もないモウセンゴケやハエトリソウ等食虫植物の類が外に普通に置かれていたりするのも驚きだった。もともとは高層湿原とかで生息する植物だから多少環境が違っても生きていられるのかもしれないけど~、冬場はどうなるのか気になる面々。 ハエトリソウ ナガバモウセンゴケ サラセニアの一種 サラセニアの一種先週は、ハウスの辺りには通りがかりの学生しかいなかったのに、本日はやたら学生が多く賑やかなのは東京農大では11月1日(土)、2日(日)と収穫祭を控えていてその準備があちらこちらで行われている様で。ハウスの中には先日までなかったシクラメンがたくさん!販売用かなぁ~♪ で、場違いに若い学生に混じって、オバサンが独りしきりと写真撮影しているのを見てか、背後から割腹の良い中年男性が声をかけてきた。「カワラノギクって、ご存知ですか?」(素性はあえて聞かなかったが)ナンだか大学の教授とか講師らしくみえる。「カワラノギクは相模川に生息するんですが、 雑草のあるところには生えないで、洪水のあった後に咲く花なんです。 コレはタネから育てたんですよ」行きつけの花の投稿サイト『みん花』で名前が聞き覚えがあったのだけれど、実物は見たこともなくどんな野菊なのかは全く知識がなかったので、これは嬉しくもありがたい情報を頂けたと、内心ドキドキワクワクだ。 カワラノギク カワラノギクとはいったいどんな花なのだろうか?ネット上に転がる処々の解説を抜粋してみた。草丈50~70cm、葉は根出葉や下部のものは花時には枯れ、葉は線形で、長さ6~7cm、幅3~5mm花径3.5~4cmで白色~淡紫色関東地方の一部の河川(多摩川、相模川、那珂川、鬼怒川など)に自生生育するキク科の二年草で前年に発芽したものが翌年の10月に開花する。河川の氾濫を適度に利用したり、玉石が見える程度に草が生育しているような場所を好む為水利施設の発達で洪水発生区域が限定され、自然環境に左右されやすい。実際には長期にわたっての保護育成活動が必要な植物の一つで 希少な植物のうえ、減少が著しい為、保護する会が各地にある。見知らぬ人との出逢いは、見知らぬ植物との出逢いでもあった 「ココを辞めたらもう花なんて育てるの止めるんです。 花を育ててたら何処にも行けないじゃないですか。 色々な場所を旅してみたいんですよ」定年退職するにはまだ若く見える半袖Tシャツのその男性。(太っちょでお肌にハリがあるからそう見えるのか?)でも花好きはそんな簡単には終わるものじゃない故に、「で、お花を見てまわるんでしょ?!」と、聞けば「そう、そう」と頷く。ちょっと羨ましいお話だった。ハウスの前には【温室公開中】と掲げた札もあり、その男性が「できるだけ自然のままで育ててやりたい」とかおっしゃっているところを考えると・・・やっぱり植物園だったわけなんだなぁ~(今更まだ言う)<その他お花を撮影した画像は『みん花』でそのうちアップする予定。食用カンナとか私が見た事ない花もあるので、よろしければそちらもご覧あれ♪>