2015年06月の記事一覧 | のらりんくらりん

次男、バス通勤が我慢できずに自転車を買う

次男が洋菓子職人から転職してとりあえずの仕事として選択したのは重さで言えばケーキがｇ【グラム】の世界なら、今度はｔ【トン】の鉄骨を扱う職場なのだ。よりによってかなり極端な職場の違いに次男から聞いた当初は驚いた。虚弱な長男と違って、腕力にはちょっとは自信があって体育会系の身体を持った次男ではある。しかし、以前の洋菓子職人が患う腱鞘炎やら火傷なんてまだカワイイものだ、と思える程危険な職場の様でもある。それでも次男曰く「洋菓子作っている時より全然ラクだよ」なんて言う。「だってさ、残業時間は決まっているし、休日もちゃんとある。　考え方によったら仕事も今の方が良いよ」確かに洋菓子職人は早朝出勤・深夜残業・休日出勤は当たり前。修行（＝サービス労働）と言いつつ持っていかれるプライベートタイム上司に休日に呼び出されれば行かなきゃならないこともあった。プライベートなんてあったもんじゃなかった様だ。お菓子を作ることが三度の飯より好きな人間じゃないと洋菓子職人なんて続けられる職業じゃないのだな。　　　　　　　　　　　で、以前は原動機付自転車で通勤していた次男。暫く乗っていなかったこともあり、使い物にならなくなってしまったので勤務先まではバスと徒歩で行っているのだけれど如何せん、山の中住まいに戻った為、めちゃくちゃ不便。行き帰りのバスの時刻が合わなくて、待ち時間が長い。先日、夜勤明け早朝山に向うバスなんて無いので待ちきれず山坂上って下りて１時間半歩いて帰って来た次男。　次男「こんなんだったらとりあえずママチャリでもいいから　　　　自転車で通勤した方がマシだよ～」てなことで、Amazonから玄関にやっと入るくらいの平たく大きな箱が届く。次男が１時間程かけてパーツを組み立てたとの事。１２段変速で４万円程が２万円だったらしい。　　　　　　私　「あなたが組み立てた自転車？！　　　・・・走っている途中で分解なんてことにならない？」次男「大丈夫だよ、ちゃんとロックできるようになってるし」私　「通販で買ったんじゃ、自転車の保険入ってないでしょ～？！　　　今大変よ、自転車で人身事故起こして何千万も損害賠償請求されるんだから」次男「休みの日保険に入って来るよ」職場も通勤も危険が多い次男、細心の注意をもって行動する様心掛け自らもケガのない様にと願うくろすけ母だ。

体重の変化に狂喜する反面そこにある苦悩

転職してから２度目の健康診断が先月行われてその検査結果が出た。去年の転職前は長男を妊娠した時の産み月の体重を２キロ超越し大台にのった自己新記録を達成して、驚愕落胆していたが、１０月に転職して、去年の秋にあった健康診断では一気に５．５キロも減りこの春の健康診断ではそこから３・５キロ体重が落ちていた。　　　　　驚き posted by (C)くろすけcatＣＭのライザップみたいに贅肉と筋肉が入れ替わった様な姿にはならないけど女性専用フィットネスクラブ３０分の健康体操で体質改善をできる～なんて宣伝しているカーブス並みには痩せてきたんじゃないであろうか。もう着る事はできないから捨ててしまおうかと思った２０代～３０代に着てたジーンズやワンピースなんて入る様になったし、３０代の頃に姑に２０リットルの灯油缶両手に持たされて養われたむきむきの肩筋と弛んで悲しい振袖筋が消えたし、埋没していた憧れの鎖骨が浮上して、二重アゴともサヨナラできた。どんなに頑張ってみても、飽きん坊で減量なんてやっても１～２キロ今度痩せることができるのは病気入院でもしない限り無理、無理！なんてとっくに諦めていた体系だったのに、５０歳過ぎて独身時代の体重に戻れるなんざ～夢の様なお話だ。仕事のある５日間は、バナナ１本食べて職場に赴き、職場では菓子パン１個とお茶帰宅して食べるのは事前に作っておいた麻婆丼とかミートソーススパゲティーとか簡単鱈腹詰め込めるもの。休日なんざ、　　　　　（椎茸の肉詰めフライタルタル添え・カボチャサラダ・山かけ御飯）　　　　　（梅仕込みホッケ焼き・じゃが芋煮物・卵焼き大葉のせ・野菜味噌汁）　　　　　（大盛鮪漬け丼・大根とアサリのオイスター炒め・青海苔味噌汁）なんて作っては食べるけれど、昼はラーメンやら回転寿司、夜中置きながら和菓子・チョコレート・アイス・スナックなんて思う存分食べているから休日は確実に１～２キロは体重が増えているのだ。しかし、また仕事が始まり、５日間働くと体重が減るという状況が今続き、体重は春の健康診断時の体重に戻る。こういった状態は自身の身体にとって良いことなのか、悪いことなのかは自己判断しがたい。それにしても、最近の職場での多忙さは普通ではない気がする。以前の職場に比べ給料面は１・５倍になって、身体も動かせるから健康的ではある。反面、頭の回転の悪い私が要領良く、時間内に作業をこなさなければならないなんてのは多大なるストレスが圧し掛かる。おそらく男性がやるべき仕事かもしれないと思われる、１０～２０キロの重さの食品を持つなんて体力的消耗が著しい。残業なんて無い日がない。有給休暇なんてあっても使いにくい状況にある。なのに会社の上からは【健康管理に気をつけい】とはコレいかに？　　　　　多忙 posted by (C)くろすけcat最近は、このままではいかんと思っている。

手根管症候群にプラス上腕骨外側上顆炎！職業病は永遠なのか？

子供の頃から関節やら筋やら弱かった気がする。振り返っただけなのにとか、寝て起きたらとかで首を違えてたりチューペット食べてたら首を捻挫なんてのもある。運動すれば足首の捻挫とかザラで、倹約家で自給自足の家でもあった群馬の実家では湿布薬は高級なので・・・常備薬のトクホンは滅多やたら使わずもっぱら祖母が自家製うどん粉と酢とクチナシの実の粉・タマゴ等を混ぜ（ナンでもクチナシの実には消炎、鎮静効果があるらしい）捏ねたものを四角に切った手拭いに塗って湿布したものだ。（コレがメッチャ臭くて皮膚が青アザの様に変色して嫌なものだったが、冷たくて気持ちは良かった）私は先天的にソコが弱く出来ているのじゃないだろうか？なんて思ったり。だから転職して就いた仕事に合わせた様に、使う身体のパーツが不良になるのは当然じゃないだろうかと思ったり　　　　　　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　去年の１０月に転職してから両手に異変が始まった。この感覚は過去に患った手根管症候群と同じ症状だ。嫌、過去より数段パワーアップした痛みと痺れがある。冬場になると寒さと共に益々酷くなってしまう。酷い時は指が痛すぎて「イタタタタッ～！」なんて声をあげながら睡眠時間が５～７時間と限られているのに間間に目が覚める。それでも病院嫌い、薬嫌いなので病院には行かない。（我慢は美徳だと思いこんでいる貧乏性の育ちのせいだろうか？）自己診断で手根管症候群だと決め付けた。病院に行ってみてもおそらく薬だけ渡されるだけに決まっている。次はステロイド注射とかだし、最悪手術なんて嫌～だもんね。生理不順のこともあるし、おそらく更年期の真っ最中だし、手根管症候群は更年期から来る場合もあるっていうから乗越えちゃえば治るんじゃない？！なんて気長な考えだってする。もしかしたらこの先暖かくなれば、年中続く指の痺れも、寝起きに痛くて曲がったままなかなか伸びないのも、冷たいものを触ると益す痛みも無くなって来るんじゃないかと思いこんでみた。そう思わせるのは職場に辿り着けばそれなりに動いて仕事にはなってしまっているからだ。（それでも指先の痺れは一秒たりとも治まらない）しかし節分過ぎて、桜が咲いて、梅雨が来たけれど私の手はさほど変化が見られない。それどころか手の痺れ・痛みに加えて両肘の関節が日々職場で持ち上げる１０～２０キロの食品に悲鳴を上げ始めた。「コレはネット上の医療情報なんぞでも聞きかじった　テニスもしたことないのになる通称テニス肘（上腕骨外側上顆炎）ではなかろうか」と、これまた自己診断。長男には「いいかげん医者に行って来なよ。　俺の親不知の手術してくれた医者がいる病院。　血管外科とか口腔外科は良い先生がいたし」「そうは言っても私を診てくれるお医者がいいとは言えないしなぁ・・・　前行ったトコは若いセンセで患部も見ないで問診とレントゲンと投薬で済ませるし。　・・・何処も一緒かなぁ、でもいつまでも痛いのは嫌だなぁ」なんて言いながら会社を臨時休業して長男オススメの病院へ行ってみることにした。受付で整形外科を案内され、予約も無いので待たされるのは１時間以上だと覚悟した通りで、ご対面することになったのは７０歳には足が伸びているであろう御爺さん先生だった。予想通り医師の診断は手根管症候群と上腕骨外側上顆炎（テニス肘）「今やっている仕事を止めれば治ります」なんて直撃的な真実を言ってのけるご老体。（職業病なんだから、手を使わなけりゃ治るのなんて端から分かってるけど、　何とかしてくれるかな～って期待があるからココに来てるんだよね～）と、心の声が呟いている。結局のところ、痛み止めと胃薬と漢方薬に湿布薬を投薬されて様子見後２週間後にまた来院する様に言われて終了になった。薬長男に「どうだった？」と、聞かれても「何処も一緒～」としか言えない。「あぁ！落書きされたよ。　小さくバッテンくらいなら今まであったけど、こんなデッカく描くことないのにね。　手根管症候群だって問診表で自己申告してるんだし、患部なんて分かってるのに。」　　　　　手根管症候群右の手首にボールペンで丸印を右肘には狸のお腹みたいな丸印にバッテンマーク「冬場ならいいけど半袖着てるのにこんなの２ヶ所描かれちゃったら　ちょっと迷惑だよね。指差せば分かる場所じゃない。　ティッシュくらい渡してくれたって良いと思うけどなぁ～」渋々文句を足れながら、指でコシコシしてみる。「あ～、あと処方する漢方薬決める時、ツムラ漢方薬の製品一覧表　患者が居る前で（どれだったっけなぁ？って）悩みながら見るお医者も初めて見た。」「どんな先生だった？」「７０歳過ぎてそうな、御爺さんで名前は〇〇先生」「あぁ～～、もしかしたらその人俺の足見てくれた医者で　『こりゃぁ、私の担当外だから、専門の先生がいるからその人に診て貰って』って　言ってくれたおかげで、クリッペル・トレノニーが分かったんだ」　「ある意味では、良い先生だね」果たして二週間後に再び来院すべきか・・・悩む。それでも薬を２週間分、市販のものを買うとなればお高くなるし、やはり病院で処方して２，０００円でこれだけ頂けるならまた来てみるのもいいかなぁ～と考える病院嫌いなくろすけである。

いいことないかな～と風水気にして験担ぐ？！

「何かいいことないかなぁ～」日々同じ事の繰り返しだとたまに口からコボレ出る。最近、宝くじの末等さえ当たらない。前の勤め先で働いていた時は、続けざまにロトの末等千円が３回も当たったのに（末等だけで喜んでいれる幸せ者）転職してからハズレばかりで「働きに行ってる方角が悪いのかな～、　それとも忙しさにかまけて玄関の掃除を疎（おろ）抜いているのが　風水上マズいのかなぁ～」なんて普段は滅多に気にしない事に気がいく。「ま、宝くじハズレても無駄じゃない！社会貢献できてるんだからいっか♪」で、いつも気がおさまる。（宝くじ売り上げ約４割が収益金として、発売元の全国都道府県及び全指定都市へ納められ、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設の建設改修などに使われる）そんなだからか、ちょっとした事が目に入っただけでそれ自体が嬉しい事でも、何かそれに同行して良い話が舞い込むんじゃないかと期待してしまうのが笑える私だ。　　　　　　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●４～５年前だった気がするのだけれど、我が家の庭に生えるのは雑草ばかりなので、自分の誕生日記念だったか・・・（それすら忘れている）近くの無人売店で、（あの時はオッサンがいたな・・・どうでもいいことは覚えてるな）６０～７０ｃｍ丈程の７～８個の実が付いた姫柚子の木を１本買って庭に植えた。普通の柚子に比べたらその実の香りはイマイチだけれどけっこう小ぶりの実は、チマチマ料理にも使えて柚子好きの我が家では重宝する存在になっていたのだった。が～、翌年夏の朝、我が主人が珍しく、膝丈まで伸びた庭の雑草を刈っていたので（よしよし、たまには役に立つ事もできるんじゃないか）と、思ったのも束の間。見ればか細いながらも枝、葉を伸び伸びとさせていた私の姫柚子が見当たらない！！主人に問い詰めれば、「へっ？！そんなのあったっけ！」「何やってくれちゃってるの？！このタコ助！！　雑草と木の区別もつけられないんだったら　草むしりなんてせんでもええわ！まさか引っこ抜いたんじゃないでしょうね～」と、怒り心頭させたことがある。愛する姫柚子は２０～３０ｃｍの長さにチョン切られ見るも無残に幹と枝だけの姿に変貌させられていた。その後、窓から見える姫柚子は葉っぱは付けるものの花さえ咲かすこともなく、数年を経ていたのだけれど、この春見れば！　　　　　　「オオオオオオオッ！！花だっ」　　　　　で、この梅雨時見れば　　　　　　　　　　　「ウウウウウウウッ！！実だっ」　　　　　なんてことになっており、♪生きているって素晴らしい♪と、いう喜びに咽び泣いてしまいそうになっていた私。「何かいいことあるかもしれない♪」とこれだけでいいことなのに連動してもうひとつ良い事がおこりそうな気がしちゃう欲張りだったりするのだな。　　　　　　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●　●はてさて、最近通販での買い物が便利なものでついついお世話になってしまう。長男が国家試験を目前にして、動く時計が手元に無いのは不便という話で。今持っている腕時計はすべてクォーツ時計で電池切れで全滅状態。クロノグラフと呼ばれるストップウォッチが付いた腕時計。過去の彼女にプレゼントして貰ったものも同様で彼女への愛情と共に時計の針も凍て付いて動く事もなくなった。これから何かと必要になるであろうから？！もうちょい今時の便利なのをとクロノグラフでありつつソーラー電波時計なんてのをチョイスしてみる。文字板は黒と白があったので長男にどちらが良いか聞いてみた。「元カノに貰ったのは黒い文字板だったし、　今度は試験で白星あげる為にも白い文字板がいいかな」と、いうことで　　　　　　【Joshinは平成20/22/24年度製品安全対策優良企業連続受賞・Pマーク取得企業】WVQ-M410-1AJF【...価格：9,140円（税込、送料込）白黒双方メーカー小売価格税抜２万円するのだけど・・・黒の方が人気が高い様で、その分足元見てネット上だと値段もちょいと高かったり。　　　　　15:30迄のご注文で最短当日出荷（在庫商品に限る)カシオ【SALE】電波腕時計ウェーブセプター WV...価格：7,560円（税込、送料込）白いのはお安いので７，５６０円（税込、送料込）なんてのがあったけど売り切れ。私が購入したのは行きつけのショップで８，４７０円（税込、送料込）　　　　　カシオ　ソーラー電波時計文字板で験担ぎ期待してみる国家試験

最近、こんなん食べてます。【ポテそば・かりんとう饅頭・ティムタム】

数週間前、ポテそばなるものが世間で出回っているニュースを見た。そりゃぁ、じゃが芋揚げたのは美味しいんだからモノがフライドポテトであろうと美味いであろうとじゃが芋好きな私は思ったワケで。試しに先日作ってみる。　　ポテ蕎麦 posted by (C)くろすけcat市販のフライドポテトはお手軽で良いかもしれない、冷凍品だもんね。でも味も食感もイマイチだ。できることなら自家製のフライドポテトか天ぷらの方が絶対美味だ。昔から、天ぷらを食させてくれる店に行くたびに思っていたけれどさつま芋の天ぷらがあってもじゃが芋の天ぷらが無い事が疑問で仕方なかった。じゃが芋の表面がツルツルで揚げ難かったり、衣が剥がれ易いとか言ってもイカの方がもっとそうじゃないさ～野菜天ぷらで一番好きなのはじゃが芋の天ぷらなんだ、舞茸もいいけど。じゃが芋だけでかき揚げにしちゃったり、輪切りもちょいと厚め（時間がかかるけど）が良いってものだ　　　　　　　　じゃが天　　　　　　　　　　　　　　　　　以前、車中で聞いていたラジオ番組の中で「オーストラリアに留学していた女性が、　チョコレート菓子のティムタムが美味しくて食べ過ぎたもので、　日本に帰国した時には、別人の様に太ってしまった」なんて話をしていた。美味しいなんて聞けば、一度食べてみたいものだと思うのが食いしん坊、卑しん坊。しかし、なかなか手が伸びなかったのは海外のお菓子というのとちょいと私が苦手なビスケットに、クリームが挟まってチョコレートコーティングされているということで。いきつけのスーパーにあるのに初めて気がついて、思い切って購入してみた。　　　　　ティムタムミルキーなチョコは私好みだが、私が仮にオーストラリアに行ってもコレを食べ過ぎて太っちょにはなることはない気がする。好物のナッツが入ってなくて良かったぁ～　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お馴染みシャトレーゼかりんとう饅頭に抹茶餡が出た。季節を感じさせるアンコ入りを販売してくれるのはかりんとう饅頭大好き人間の私にとってはありがたいことだ。シャトレーゼの様な一般大衆向けのお菓子の店でかりんとう饅頭だけとってもこれだけ頑張って作ってくれているトコがあるのだろうか？行動半径が狭い私が言うのもナンだけどね～　　　　　香り・味わい深い宇治抹茶と甘納豆を使用した自家炊き抹茶餡を黒糖入りのかりんとう生地で包み、香ばしくて風味の良い米油で揚げた抹茶入り餡のほのかな苦味が調和された味わい深い夏季限定宇抹茶味のかりんとう饅頭抹茶の香りと味が濃厚で、抹茶好きには満足できる代物。オーブントースターでカリッとさせてから頂けばこれこそかりんとうを思わせる食感に。　　　　　かりんとう饅頭の元祖ではないかと言われていた揚萬年がある。１２年間販売していた【吉祥寺あまの】が３月２１日で休業になったとＨＰにあった。わざわざ吉祥寺まで出かけて購入したのを思い出すなぁ・・・ご本家沼津の【あまの】と鎌倉の【あまの】はご健在だから安堵したけど季節を感じさせる旬彩揚萬年は季節限定で桜海老・落花生・胡桃・ミカン等色々あって、お出かけしたら絶対買っちゃうものね。（最近は遠出もできないからなぁ・・）う゛～～懐かしい

司法という巨大な化け物に挑むことは人生を失うであろう覚悟の挑戦

【我が人生職業選択間違えて・・・行くも地獄帰るも地獄】？！２年前まで、司法試験を受験していた男性Ａさんの話を記してみる。興味が無い人間にはどうでもいい話でもあるし、大雑把にしか言えないのだけれど・・・弁護士・検事・裁判官になる為の近年改正されたばかりの新司法試験を受験するには２つの方法がある。大学を卒業した者（若しくは大学院側が希望する学力を備えた者）が法科大学院に入学、修了後５年以内に３回の受験が許される。＜こちらは資本（金銭面のゆとり）がおありの方々がとる方法＞司法試験予備試験（法科大学院修了程度の知識・能力があるかを判定する試験）の合格後、＜こちらは資本に乏しい学力勝負のみの方々がとる方法＞５年以内に３回の受験が許される。しかし、この後【法改正され、今年２７年より実施される司法試験から、受験回数５年以内に５回可能になった】Ａさんは某有名大学を卒業後、その大学の法科大学院を修了し司法試験を３回受験するも三振（三度不合格）した。（この日本中にＡさんと同じ思いをし、失望を抱えてしまった若者はどれだけいるのだろうか？）それでもまだ司法の道を進みたいと思えば司法試験予備試験を受験し合格さえすれば、再び司法試験受験のバッターボックスに立つことは可能なのだ。（しかし・・・酷なシステムだ。今でこそ受験回数増えたけど）母や大学に通う妹は応援を続けていてくれたが父親には大学卒業後は普通に就職することをすすめられていたにも拘らず反抗して自分の意志を貫き、借金し、独り暮らしをしつつ、自分で稼ぎながらも司法試験合格を目指し続けた。途中、彼女とも別離した。で、予備試験から再挑戦したが失敗。Ａさんは悩み、やる気を失いかけていた。そんな時、Ａさんは我が長男とネット上で知り合う。ネット上での会話のみの相手でしかないのだが。我が長男は自らの身体的理由と金銭面、お国によるシステムの改正等で司法試験を一時休止せざるをえなくなり、司法書士試験に変更をしていた。私の様な無教養な一般人が考えることは＜司法試験よりは司法書士試験の方が簡単だから同じ法律の勉強を経験した人間が乗りかえるには都合いいんじゃないか＞などと安直に思いこんでいるフシがあるが、とんでもなかった。同じ法律という名の畑を耕す仕事でも、作るモノが違っているし作る方法も違っていた。だから比べることなんてできないし簡単か難易かの言葉だけでは分別・表現できない様だ。長男が語った言葉がＡさんにどう影響したのかわからないがＡさんは長男と同じく司法書士受験へ変更をした。やる気が再開し、前向きになって頑張る兄を応援する母妹。そして受験に反対しているＡさんの父親からは司法書士の塾費として資金が渡されたそうだ。手を差し伸べる様に説得したのは妹だった。やる気漲る兄の様子を見た妹からは長男へ「兄にやる気を与えてくれてありがとう」のお礼が届いた。二人は昨年、１年間の司法書士試験の勉強を経て、司法書士試験に挑戦　　　　　　憂いを忘れる posted by (C)くろすけcat我が長男は２度目の司法書士試験は、結果発表を告げられるまでもなく落ちしたのを確信していたものの、しばらくして凹んでいる場合では無いと、次年の試験対策計画を練り始めていた。ふと、「アイツはどうしたんだろう？」と気になった長男。連絡もなければブログ更新もしていないので「まさか自殺でもしてるんじゃないだろうな？！」と、気にかけて数週間後・・・突如、Ａさんからメールが届く。「今、母親の実家に居るんだ」試験後、うつ状態で抜け殻の様になっていたＡさん。みかねた母が心癒す為に自分の実家の両親に暫くＡさんを託すことにした。おそらく数週間もすれば元気になって、再挑戦を始めるであろうことを期待しての思いがあったのかもしれない。遠い南の島から嫁いできた一人娘の母。両親は田畑を耕し、猟・漁もし、自給自足の日々を送っていた。それこそ都会人が憧れるであろう田舎暮らしを地でいく生活である。活字と向き合う机上の日々から自然と融合した生活へと相対するものが１８０度変わったＡさん。力仕事で鍛えられたマッチョな祖父に従って、農作業の手伝いを始めた。海で漁をすることを覚え、寺で座禅を組む等これまでに味わう事のなかった新鮮な体験を続ける・・・いつまでも煮えきらない日々は続く１～２ヶ月経って、いい加減どうするのか家族からも連絡があったのであろうＡさんが祖父に問われたのは「家族のいる都会に戻って司法書士試験への挑戦を続けるか　この場所に留まり後継ぎとなるか、ハッキリしろ」迷った挙句に暫くして結果を出したＡさん。それまで一番勉強や生活面を応援してくれていた妹は口もきいてくれなくなったらしい。父親に掛け合ってまでも資金調達させ、司法書士試験を応援してくれた妹なのに、裏切った様に長年続けた勉強をスッパリやめてしまった。ブログもやめて、長男も自分から連絡もしなくなった。なんでも祖父母の財産分けをして貰い後継者になることに心決めたのではないかとの事だった。母が田舎暮らしが嫌で都会に出たのとは反対に、まさかひとり息子が都会を捨てて自分の実家の島に行ってしまうとは思いもしなかったのではないか。反面、離れた場所で暮らす老いた両親と共に息子が一緒に生活してくれる安堵感。複雑な思いであろう・・・と推察する。新しく得たものはあってもＡさんがそれまでに失ったものは数多いのではないか。それでもまだＡさんには選択できる道があるだけ良かった。長年司法試験・司法書士試験に時間を費やし、挫折し、人生行くも戻るも苦難となって人生を諦める人も多いらしい。お国は時間と資金をかけさせて、世に役に立たせる人材をつくろうとしているのかもしれないけれどその反面大学・大学院まで出たり、勉強に打ち込み続けることのできる努力と忍耐の人間を世に打ち捨ててしまっているんじゃないかと思ったりもする。長男は言う。「いいよな、いい家族がいて、お金もあって、丈夫な身体があって・・・　そんな何不自由ない奴に限って逃げ道まであるんだから。　俺にはどれも無いから受かるまでやるしかないんだよ」　　　　　　苦しみからの解放 posted by (C)くろすけcatこの夏、年に１度しかない司法書士試験が行われる。