探しものはナンですか? 見つけにくいものですか?
晩年の姑には物探しをさせられることが多々あった。それも普段使い慣れているものに限って何気なく、無意識に手放したりするもので。ハンドバックだったり、化粧ポーチだったり、自動車の鍵とか夫、息子、嫁から孫に至るまでモノ探しに参加することになり挙句、ケンカを売られながらの家捜しになりかねない。見つからないと機嫌は益々悪くなり、最悪自分以外の誰かがどこかにやった騒ぎまで起こすに至る。当時の私は、姑の「私の〇〇見なかった?」「私の〇〇知らない?」という言葉を聞くにつけ「またか」とウンザリしたものだった最近になって、あれだけウンザリしていた言葉を自分が言う様になってきたことに気がついた。 花言葉 互いに忘れないように私 「おかしいなぁ~寝る前にテレビ消してここいらに置いたハズなのに ないなぁ~、ねぇ、テレビのコントローラー見なかった?」長男に一緒に探して貰うも、なかなかテレコンはみつからない。思いついた様に長男、私がいつも座っている椅子の座布団をどけてみる。「あったよッ」自分が今の今まで座っていた椅子の座布団との背もたれの間から出てきた。 花言葉 互いに忘れないように物探しはけっこう得意だったハズなのに、年令のせいで視界が狭くなってきたのか?!勤め先でも机右端にある25cm四方もある液体容器が目に入らない。あるのに無いと思って資材置き場まで取りに行き、抱えて机の上に下ろした時点で、「あれ?!あるじゃない」と気がつく。老眼が始まったのか、近眼の眼鏡を何気にはずして置いた場所がわからなくなる。眼鏡を探すのに眼鏡が要る。だから普段かける眼鏡が見当たらない時用に机の引き出しの眼鏡ケースの中には、普段かける眼鏡を探す為の眼鏡がある。トホホなこの頃