五十路にして生まれて初めての毛染めをしてみる
生まれて初めて染髪してみることにした。我が学生時代は今と違って髪の毛を茶髪に染めるのは不良がすることだったもので髪色が見るからに日本人のそれと違えば家族親類縁者、近隣住民、学校関係者から白い目で見られたものだ。ツッパったり、不良がかった友達はいてもいたって超真面目だった私は髪型・髪色は勿論、服装、所持品も規定通りに普通の女子だった。なのに高校時代、染めてもいないのに学年主任だか風紀委員の顧問だかの先生に「おい、くろすけ~お前染めてるんじゃないかぁ~?!」なんて言われて真面目をウリにしていたあの頃の私は豪く憤慨したことがある。「日本人すべてが真っ黒な黒髪であるわけないでしょ、 生まれてからず~っとこの色です!」 と、言ったかどうかは記憶薄だがムキになって怒ったことは確かである。 しかし・・・久々に髪をかき上げてみれば随分増えた白い髪。五十路も半ばに差し掛かるとここまで見苦しくなるものか・・・通勤は髪をまとめて帽子を被るし、職場も髪を出すことの出来ない場所で、転職する前も衛生帽を被っていたので白髪なんて生まれてこの方気にした事が殆どない。「だいぶオババカラーになってきたなぁ。 7月にお出かけするし、帽子も暑苦しいから染めてみようかなぁ~」現在の我が家は髪を染める様なシャレッ気のある者がいない。それでも、過去学生時代に金髪にまで染めた経験のある長男に聞いてみる。「えっ?!今まで一度も染めたことないの?!へぇ~~~ でもさ、そんな長い髪じゃ1箱じゃ足りないよ ちゃんと染めたかったら美容院でやって貰うのがいいんじゃない」確かに、そうなんだろうけれど面倒臭がりでケチンボな私はもうココ何年も美容院でカットもパーマもしていない。で、おまけに白髪染めなんてして貰ったらいくら取られるの?!と、思ったらやっぱり市販の白髪染めでいいや~となる。で、1箱だけ買ったのがこの白髪染め。自分の髪に近い髪色をチョイスする白髪の集中している辺りが適当に染まればいいや~で、髪もウエストまで伸びていたのを自分で20cm程バッサリと切る。 さて、染める前に説明書、説明書と、読み始めるのだがパッチテストなんてのがある。「48時間以上も溶剤を塗って放置しておくなんて 髪の毛染めるのにそんな手間な予備行為があるの?!面倒くさ~~~ こんなのやらなきゃダメなのかなぁ?仕事にだって行かなきゃなのに つけっぱなしじゃ不味くな~い?」 「美容院で染めてる人はどうしてるのよ?! パッチテストやってない人はその場でカラーリングできないの???」と、長男にブゥたれる。「俺は一応パッチテストは昔やったけど、大丈夫だろう~〇〇ちゃん(私のこと)は、 アレルギーなんて一番縁が無いのは〇〇ちゃんだし」冗談半分で言われたものの、やはり面倒くささが勝利した。で、一も二もなくぶっつけ本番♪と、パッチテストを済ませたことにした私。汚れても良いシャツを着て、塗り始めたのはいいけれどやり始めてから気がついたのは「前開きのシャツにすれば良かった~ 毛の生え際に塗るクリームが無いじゃん~ 我が家にヘアーキャップなんて無いぞッ」やっぱりやりなれないことには準備が悪い。そんなこんなで染髪の仕上がりも悪い。見えるトコロは染まっても見えないトコロが染まっていない。仕方ない、7月の外出には髪の毛結わえて帽子かぶって行けば良いかぁ~結局、髪の毛が短くなっただけであまり変化がなかったという話