額紫陽花と線香花火の様な紫陽花
車窓から目に映る紫陽花が色づき始め、運転中の視界を無闇に広げてしまう・・・危ない、危ない (2011年6月撮影)それで我慢できずにこの日車を停めてカメラを向けてみる。思うに・・・やはりアジサイにはお湿りが欲しい。そろそろ梅雨入りがやってくる。 私はホンアジサイと呼ばれる手毬状のアジサイより、よく線香花火の様だと比喩される額咲きのアジサイに魅力を感じる。線香花火の初めから終わりまでの変化を「牡丹」「松葉」「柳」「散り菊」と表現するそうだが線香花火の一番激しく美しいとされる「松葉」の状態を言うのであろう。 で、話はちょいと外れるが、最近春に見ていたドラマの影響で米津玄師氏の「Lemon」という曲にハマりついでといったら申し訳ないがそれ以前の曲も聴く様になった。滅多に歌にのめり込むことがない私だが、これまた悪いことに好きになった曲も好きになった食べ物を飽きるまで食べ続けるのと一緒で飽きるまで聴き続けてしまう。素晴らしいことに米津氏の曲はYouTubeで拝聴できるので私ときたら休日は一晩中米津氏の曲を流し続けている。一緒に生活している家族(特に長男)なんては、趣味でない曲を聴かされ続けるので嫌味がふたつ、みっつと漏れてくるこの頃。さすがに長男、友人に愚痴った様子。長男「最近さ、うちの母親がハマった曲があって その中の『 パッと光って咲いた 花火を見ていた~♪』ってのが耳に付いちゃってさ」友人「『線香花火、下から見るか? 横から見るか?』ですか?」長男「線香花火、下から見たらヤバいだろう~」なんて会話があったらしい。2017年アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』で米津氏が作詞作曲を手掛け、主題歌に起用された『打上花火』はYouTube上での「打上花火」の再生回数が1億回を突破する程の人気の曲単に<線香花火>つながりで取り上げただけなのだけれど・・・ね 乙女の愛 【花言葉】ヤマアジサイ ガクアジサイは中心部に両性花、周辺にあるのが装飾花装飾花の3~5枚の花弁に見えるものは萼(ガク)で装飾花にも雌しべと雄しべがあるが、結実しない。 謙虚【花言葉】ガクアジサイ両性花を中心に装飾花が周りを縁取る様に咲くガクアジサイ。額紫陽花(ガクアジサイ)の名称につく額(ガク)はこのさまが額縁に入った様に見えることから名付けられた様だ。 これからがアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイの見頃だというのにそれ以上に楽しみにしているのがこのタマアジサイだ。普通のアジサイの類はとうに咲き終わり、暦の上で処暑を過ぎるかその辺りお山の麓で住む者のお楽しみになっている。東北地方南部(福島県)、関東地方、岐阜県までの中部地方の山地の沢沿いや、やや湿った林縁、道路法面などに自生する。初めて遇った時、宝玉の様な玉のツボミからどんな花が咲くのか実に楽しみだった。 タマアジサイ私はこのタマアジサイこそ線香花火の様だと思うのだな。線香花火に火を灯し、大きな火玉ができるまでの「牡丹」や火玉から徐々にそして激しく火花が飛び出す「松葉」の見せ所。なかなかこの繊細な美しさを画像として残せない。たいがい虫の類や伐採する地主サンがやってきて邪魔をするのがオチになり非常に残念だったりする。いつか見事に咲き誇った一輪のタマアジサイが撮れたら幸せだろうなぁ