秋が味噌を呼ぶ【熟成味噌らぁめん 二代目金子 】
毎年肌寒さを感じる季節になってくると、美味くてサービス精神のある味噌ラーメン店はないものかとひそかに探したりする。愛甲石田の駅から日産テクニカルセンターの街道沿いに何やらできるのを見ていた私は、それが味噌ラーメンの専門店になるなんてちょいと驚きで、ちょいと心踊ってしまった。いつも長男と語るのは「寒くなると味噌ラーメンが恋しくなる」ということで。なのに2018年6月26日の夏オープンとは・・・夏を迎えた頃に<新しく味噌ラーメンの店ができた>と知らせれば「チェーン店じゃないの~、機会があったら行ってみてもいいよ」と、話してから今年の夏の暑さは続く日々。やはり味噌ラーメンは歳のせいか、暑い時季に食べるのは躊躇する。で、出向いたのが彼岸の入りも近い18日昼の3時と十五夜で月夜も美麗な24日の7時の2週続けての来店である。別に思惑は無い、単に初回が美味かったからまた来てしまっただけである。 熟成味噌らぁめん 二代目金子 (夜)たいがいラーメン店なんてものは駐車場が少なくて、面の看板がやたら派手で、カウンター席ばかりで落ち着いて食べるテーブル席がなくて、店内狭くて・・・なんてイメージがあるしかし、コチラは店の裏の結構な敷地に20台程の駐車場があり、店の外面は黒を基調とした外壁に、味噌ラーメンの専門店というだけあって飾られた味噌樽も、赤に金で書かれた店名に平四つ目の家紋がカッコ良い (昼) 412号沿いに家系のぎょうてん屋があって、コテッとして甘みの少ない味噌ラーメンが大好きでラーメンに入る膏のせいなのか分からないが、困るのは美味いが食後にアイスが食べたくなり、トイレに行きたくなるのが付き物だった。それもクセのひとつであったが、味が変化してしまい何年か行くことを止めていた。最近元の味に戻って「また食べに行けるね~♪」と喜んでいたのも束の間、突如閉店、海老名に引越ししてしまった様で、おまけにソコには味噌ラーメンは無さそうだとの話。我ら親子が気に入って通う味噌ラーメンの店は何故か消滅する。またお気に入りの味噌ラーメン店を探さなければならないのか~とか思っていた矢先に登場したのが【熟成味噌らぁめん 二代目金子 】だ。 カウンター席 ラーメンの店にしておくだけでは勿体無い様なカウンター席はソコだけでも贅沢なツクリなのに、余裕のテーブル席は2人掛けから家族連れでも有難い4人~6人掛けの、それも囲い付きだからすごいッ! (字が読みたかったら画像をクリックしてフォト蔵で特大か元画像でど~ぞ) メニューposted by (C)くろすけcatで、味噌ラーメンの種類は赤・銀・金とあるけれど・・・大豆を高温で蒸し長時間醗酵熟成させることによりコク・旨み・キレを強調した豪華絢爛な味噌に仕上げたという 熟成赤味噌大豆を蒸さずに煮出しタンパク質を茹で汁に流出させ、褐変反応を極限まで押さえ込み醗酵時間を短くすることで優しい甘みと芳醇無比な香りを漂わせたという 芳醇銀味噌金味噌は・・・辛そうなので追求なしそもそもベースにされているの北海道味噌とは、辛口の米味噌で、 麹歩合はやや高く、塩分は控えめ。すっきりした芳香の温和な味らしい。で、注文したのは北海道赤味噌をベースに数種類のスパイスをブレンド熟成させたという 赤の味噌らぁめん 好き嫌いのあるお人にはギョギョッとくるニンニク入り。私はフライドガーリックは生のニンニク程後に残らない気がするし、スープの味を変えないので嫌いではない。見た目、こってりした脂っぽさもあまり無くあっさりしている様子、具沢山好きの私には嬉しいもやし・ワカメ・葱、メンマ、バラチャーシューに鶏挽肉も存在する。大目に盛られた生姜が香りと旨みを手助けする。味噌は生姜とも仲良しなんだなぁ~♪ 味噌ラーメンは甘口が苦手な我等には、このスープはヘンな甘みが無く旨い。豚骨スープだったら味噌味で食べたい私。コテッとしたのも頂けるが、コテコテしない旨みを感じられる味噌ラーメンも良い。 麵も歯応えと食べ応えがある。本来なら大盛りにしたいくらいだけれどココは驚くことに無料モノがあるのだ 3種の漬物、梅干、ご飯がセルフサービスで好きなだけ食べられる ばりうま餃子 初日に餃子、二度目の時は油淋鶏 息子の希望で食してみたが、油淋鶏のタレが甘口で少量だったのが残念だ。モモ肉嫌いの私は胸肉なら万々歳だったなぁ。しかし税別380円のワリに巨大な唐揚げが2枚あって食べ切れなかった・・・ 無性にバタコーンの入った味噌ラーメンが食べたくなって二度目の来店時、頼んでみた。 赤のバターコーン味噌らぁめん長男が前回と同じく頼んだのが特製の赤味噌らぁめんだった。1度目に食した味が、お気に入りの味噌ラーメンの店と似ていたらしくやや興奮気味にチェーン店とは思えない美味さに驚喜していた。さもあろう、同じ北海道味噌を使っている。メニューを見てもお分かり頂けるが、炙ったバラチャーシューと卵がトッピングされている。長男、トッピングにはあまり拘らないヤツなので2度目は見逃したらしく、卵が無いことに私がブログに画像を載せる段階で指摘されるまで気にも留めなかった・・・只、1度目と味が違ったというのは食べたその場で語っていた。「この間より甘みが強くない?」そう長男に言われても私が2度目に食べたのはバターコーン入りだから旨みも甘みだってプラスされているからよく分からない。そもそもラーメンなんて毎日同じものが作れるなんて私は思えない。作り手が変わっても、計量が多少違っても、忙しい時間帯に来れば益々どんなもんだか。拘るラーメン店だったらスープの出来が満足行かなければオープン遅らせるとかしちゃうくらいなんだから。だから美味いと思えるラーメンが頂けた時は運が良かったと思うことだ。 金子の特製赤味噌らぁめん2週続けて来たので、寒さが味噌ラーメンを呼ぶ頃にまたお邪魔する。その時、初回に頂いたあの美味さが提供されるのを期待している。