歯科医院でカレンダーを貰う
今年は新年早々足の指を折る騒ぎで豪い幕開けだったのだけれどその骨折がまだ完治しない2月、痛み出したのは歯であった。びっこを引きながら通院し、既に10ヶ月が経過したというのに年も終わろうというこの時期まだ歯医者に通う私。怠惰期間であった10~20代のしっぺ返しが今来たというべきか。この際だから気になる歯を治療して貰おうかと思った結果が長期通院となってしまったのだ。(かなり治療の遣り甲斐のある歯であることは自覚していたので だから歯医者に来るのが嫌だったのだが、考えると【歯無し】になるのは もっと困ると思ったのが今頃の話)「長くなりそうですが根気よく治していきましょう」と、思惑通りの前置きはあったものの週に1度の通院でも自分の休日を使っての病院通いはけっこう面倒くさい。おまけに引越ししたものだからちょいと遠くなってしまったし。予約を取ってもズル休みしたくなり断わっても、次の週の予約はちゃんとして・・・を繰り返し、結局月に2~3回行っていることになる。根管治療(こんかんちりょう)というものが殆どでよく歯科助手の女性が受付で「根治(こんち)のくろすけさん」なんて声が聞こえてくる。歯の根の中には神経や血管が通る【根管】という細い管があって 虫歯が進行して神経に炎症が起き痛みが出た場合、細菌が歯の内部に感染している場合など神経を取ったり掃除する行為を【根管治療】と言うらしい で・・・この日も治療を終えて会計をしていると医療関係の業者さんが受け付けの女性に「来年もよろしくお願いします、コレ~」と、言って手渡した。ものはカレンダーだった。カレンダーがタダで貰えるなんて、何気にちょこっと羨ましかったりする。一昔前までは自営業なんてやっていたから年末月ともなればカレンダーなんて不自由しなかったものだけどここ何年も100均の暦付きカレンダーばかり。暦付きのカレンダーは便利だからいいんだけれど、色気が無い。絵柄の入ったものならめくる楽しみもあるし、ものによっては部屋の演出にもなったりする。で・・・受付を終えると、「くろすけさん、これどうぞ」と、手渡されたのがカレンダーであった。(「えっ?!お医者が患者にカレンダーって渡すものなの???」)病院からカレンダーなんて貰ったのは初めてなのでちょいと驚くが、丸々一年近く歯科医通院する患者なんてなかなかいない。(でしょ?)あと何ヶ月通えば私のお粗末な口内が整備されるのか?歯科医で計画書を作成してくれてはあるが、まだまだ計画途中であと数ヶ月はかかる気がする。歯科医にとっては保険内で治療する安価な患者としては、長期であるからしてお馴染みの常連客なのでカレンダー・・・ってことなのだろうか。筒状に丸まったカレンダーを有り難く頂戴した。頂き物のカレンダーは広げる時が楽しみだ。 絵本作家・イラストレーター、立本倫子(たちもとみちこ)氏のかわいいイラスト満載カレンダーであった。