地味な正月だけど花びら餅で気分は花開く?!
我が家の正月ときたら年追うごとに華やかさの欠片も無くなって地味~な有様になっている。今年の正月はアパートで長男と二人。購入したおせちの材料は蒲鉾・伊達巻・なると・ミツバ・餅700gのみ引っ越し先には年末年始用の食器も重箱も持参していなかったのもあるけれど「二人だけだから、お雑煮と磯辺餅食べるくらいでいいよねぇ」と、いうことになる。しかし甘党の私、「正月らしい甘いものでもあったらいいな♪」て、ことで庶民の味方【シャトレーゼ】に久々に寄ってみる。私はシャトレーゼは洋菓子より和菓子の方がお気に入りである。甘さも好みのものが多く、何しろ安くて美味いのがいいで、見るからにめでたそうな和菓子をみつける。やわやわで雪白な餅にうす桃色が透けて実に美しい。その餅が銜(くわ)えた様に挿んでいるのが ゴボウ私には日本髪を結いあげる時に使う笄(こうがい)にも見えた。 この時は普通に珍しい和菓子を見つけて喜んでいたけれど4年前の正月にスーパーで見つけて食べたことがあるのを思い出した。 花 び ら 餅 平安時代の宮中のお正月行事として、固いものを食べて歯を丈夫にし長寿を願う儀式平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したもので、新年を祝う和菓子ゴボウは齢を固める(歯固めする為の食材のひとつ)押し鮎に、餅と白味噌餡は京都特有の味噌雑煮に見立てている。明治時代に裏千家十一代家元玄々斎が初釜で使うことを許可され、今でも新年のお菓子として裏千家の初釜で食されているという季節限定、地域限定の品。 昔から定番の、お彼岸には入り牡丹餅に明け団子、端午の節句は柏餅で桃の節句は雛あられ・雛ケーキやら桜餅クリスマスにはクリスマスケーキ節分には寿司だけじゃない恵方巻きロールなんてあるしバレンタインにはチョコレートホワイトデーなんてナンでもありで、ハロウィンは定着させられた感が年々濃くなってきたけど、カボチャを使ったお菓子だらけになるのだろうか?(食いしん坊の甘党は嬉しかったりするけれど)で、この花びら餅も静かにそんな時を期待している雰囲気を感じる。あと何年かしたらコンビニがが拡散させたと言われる恵方巻きみたいに全国規模になったりね~ 見た目、1900年代後半イチゴ大福を初めて見た時くらいの驚きはあるゴボウの存在。甘露煮になったゴボウの香りと、その食感は消費期限を経過しても変わらぬ柔らかな餅と対比するとなかなか面白い。白餡に白味噌を加えたものが味噌餡で白味噌は京都の西京味噌を使用する様だ。柏餅の味噌餡を食して以来、味噌餡ファンになった私としてはこの甘じょっぱいのがたまらなく「美味でございます~♪」なのだ。ネット上では関西圏のお方の中に味噌餡をご存じないお方が多い様に見受けられる。柏餅の味噌餡はご存じでなくても、京都発祥花びら餅の味噌餡なら如何なものなのだろう。宮中から茶道の世界を通り、明治より新年のお菓子として使われ今や全国の和菓子屋でも作られるようになったらしいがこの風変わりで風雅な和菓子が正月には欠かせない全国区の和菓子になるのも間近ではないかとの思いを描く、味噌餡好きのくろすけである。 お・ま・け 酒饅頭は物心ついた時には好物だった。祖母や父が縁日やらどこぞの店でよく買って来てくれていたもので子供の頃から酒のホノカな香りに酔いしれながら食していたものだが・・・甘酒饅頭と名乗るものはお初であった 甘 酒 饅 頭 本体価格 112円 (税込 120円)一口サイズの饅頭を10個パックに詰めた食べやすい商品弱めの蒸気でじっくりと加熱することでしっとりとした饅頭に仕上げた甘酒入りのほんのり酒の味わいが感じられる生地と、こし餡の甘さが調和した、やさしい味わいの酒饅頭(シャトレーゼHPより抜粋)これが一口サイズとあってホント、ちっさい。指2本上にのる シャトレーゼの甘酒饅頭には清酒・粉末酒粕・ハチミツなんぞが使われている。 アンコはしっとりした甘さ控え目のこし餡、コレでいい♪(酒饅頭に粒餡・味噌餡を使ったものを販売している店があるらしい・・・機会があったら 味噌餡には遭遇してみたい)小さいくせにアンコと皮のバランスが丁度良く、小粒10個で普通の饅頭1個の値段なんだから嬉しくなる。・・・今年も甘党まっしぐら