警察官が家庭訪問?!疑いたくもなるこのご時世
夜勤明けで寛ぐ午前中のこと。「宅配でテキストが届くかもしれないから受け取っておいて」長男が出勤前に言い残していった。昼近くになってカメラ付きインターホンが鳴る・・・がしかし長男とアパートに引越して既に一年経過したというのに一度もカメラ付きインターホンに出たことがない私、というか使用したことが一度たりとも無かった。何よりも今現在、人様の前に出れる格好もしていなかったので・・・慌てた。インターホンに人影は見えていたが、もともと目の悪い私はキャップ帽の宅配便の男性に見えた。ので、思わず大声で返事をしてしまった。「ちょっと待って下さ~い」数十秒で身支度整えてドアを開けば、ソコに立っていたのは活動帽と呼ばれる帽子を被った見るからに我が息子よりも若そうな警察官であった。 キョウチクトウ【花言葉】用心去年、山から警察署が近くにある住宅街に引越ししたせいかパトカーや警察官の姿を見ない日が無い。住宅街の見回りもよく行われているらしく、最近は青空駐車の取り締まりもあって見慣れてきた姿でも、自分の半径1m以内に警察官がいるなんて滅多にあることではない。悪いことなんてしていなくいたってちょいと心拍数は上がり気味になる。「突然スミマセン、今この近辺を巡回しているのですが 巡回連絡カードの記入をされたことってありますか?」何気に警察官の身支度をチェックしていたトコロに問いかけされる。警察官の手元をみれば薄黄色の巡回連絡カードなるものが提示されている。 巡回連絡カードとは巡回連絡の際に作成する個人情報票家族全員の氏名住所、非常時の連絡先の勤務先、学校、実家などの電話番号等を記入地理案内や迷子の連絡、事件・事故の発生時における緊急連絡先への連絡など、住民へのサービス活動に役立てるもの(Wikipediaより抜粋) キリンソウ【花言葉】要注意 引越しはこれまでに6~7回は行っているので何度か警察官が巡回に訪れて巡回連絡カードの記入をした記憶はある。ので、了解したものの今回はその場で書いて貰いたいらしく・・・私 「ココで書かないとダメなんですか? 預かって書いて置いてあとで回収して頂くってのは?」アパートの玄関先で警察官を立たせたまま記入するなんて落ち着かないし、字は乱れるし・・・といささか躊躇う。警官「お預けして書いて頂ければ良いのですが、 もし、記入して回収前に盗難・紛失等あっても困りますので、 お時間があればその場で書いて頂きたいんですね。 記入回収したカードは緊急時の目的以外は 鍵付きの収納庫に保管されますので」確かに今時は物騒だし、こんなカード1枚であってもいつ、ドコで、思いがけず悪用される可能性があるやもしれない。警察官も用心しなければならないだろうけれど、このご時世、色々な詐欺が蔓延していることだし、先ず目の前にいる警察官が本物かどうか庶民だって疑うだろう。目の前の警察官が信用できないからと、その場で最寄の警察署に「○○という警察官が存在するか」と、電話する輩も存在する様だ。(警察官も疑うのはおおいに結構としていた)警察官を信用して書いたにしても、警察官が巡回連絡カードを悪用する事件も過去にある。(ヘタに拒んで記入しないのも『怪しい居住者』と思われかねない)ナンだかなぁ~・・・であるおそらく、長男がココにいたら「警察手帳見せて下さい」なんて言いかねない。装備だって腰に警棒・拳銃らしき形状の物。警察無線だって肩に付いてたし、ご丁寧に無線で連絡の取り合いまで途中に入れる様な小芝居をアパートの一室に住んでいるオバサンの個人情報を聞きたいが為にするなんて思えない。(因みに交番又は駐在所から制服の警察官が訪問する為、 私服の警察は巡回連絡に訪れることはない そ~だ) キョウチクトウ【花言葉】注意 考えてみれば私がいるアパートなんて表札が出ているのは8室のうち1室だけだったりする。(我が部屋も近所付合いを面倒がってあえて出さないでいる)例えば万が一火事や事件でも起こった時、ココに現在住んでいる人の名前が直ぐ分からないのは警察としては厄介なことであろう。ニュースで「今身元の確認、特定を急いでいます」なんてのもこ~いうのが定かでないのがあるのやもしれない。身内に連絡を入れようにも、隣人の名前すら知らない者同士だし不動産屋や大家に聞くのだろうか・・・ 警察は庶民のことを思ってすること?!だとしても、我ら庶民は個人情報の流出を拒むものだ。巡回連絡カード自体、「巡回連絡」という名目で個人の敷地に入り、素直に応対する国民の「個人情報を収集して監視するため」の警察手法なんて言い方もあったが一般市民がそこまで国家権力に対してムキになることはないと思う。 私は結局のところ、都合が悪いことを理由にまたの機会に記入することにした。「苗字だけでも」というので伝えたのを警察官自ら記入して帰られた。警察官も『巡回連絡』という仕事でわざわざ来られたのだろうにと、心苦しく思いつつ・・・面倒くさがりなだけのオバサンである シャクナゲ【花言葉】警戒