海老天丼に憧れて未踏の蕎麦屋で天丼を食す【えびな 上野藪そば】
蕎麦屋は年に1~2度くらいしか行かない。麺ものは大好きだし、家で干し蕎麦を茹でて食べたりするんだから蕎麦が嫌いってわけじゃない。元群馬県民だったからうどんの方が好きだったりするけどどうしてもうどんは庶民的で、蕎麦の方が値段も気位も高い気がして蕎麦屋の暖簾をくぐるのはよっぽどな時である。40年程前から見知っていた場所なのに一度も立ち寄った事がない蕎麦屋があった。いつできたんだろうと検索してみれば、江戸前そばの草分け的存在の明治13年創業の【かんだやぶそば】が初めてのれん分けを許したのが明治25年創業の【上野藪そば】その【上野藪そば】で11年修行したというご店主がのれん分けで2007年海老名に構えた店というお話(なるほど・・・このブログを始める前じゃないの。ちょうど海老名から遠のいていた頃だ。知らないわけである)先日、市制施行50周年記念で手に入れたお得な商品券が5千円のおまけ付きだったので、お試しで訪ねることにした。(我が親子が初めて訪れる店はハズレが多いので、こういった保険的ものが無いと思い切ったことができない) えびな 上野藪そば 高級感と清潔感、明るさのある蕎麦屋の店らしき構えと店内蕎麦屋に来たくせに、実は本当に食したかったのは蕎麦ではなく天丼・天重の類私なんて数ヶ月前から、この日、この時、本気で食べたかったのはサクサク衣の海老の天ぷらがご飯にのって、甘辛のタレがさ、さ、さのさらりとかかった天ぷらの甘辛ダレかけご飯だった。大ぶりの海老ののった天丼なんて憧れである。大ぶりの海老フライなら自分でも作る事はできるだろうけれど海老の天ぷらはプロに任せた方が美味いと、言うのは故姑に教え込まれた事のひとつで。「家で作るのは野菜天ぷらにしなさい、 海老や魚の天ぷらは 職人さんにお願いした方が美味しいに決まってるから」30年以上前、揚げたて天ぷらの専門店のカウンターに座るたびに言われたセリフである。親子で海老アレルギーのくせに、加熱した海老ならいくらでも食せる。(伊勢エビの食べ放題もしたし、バナメイエビの串揚げ食べ放題)生海老はどうしたって種類やサイズによって症状が変わってくる。二十歳の頃、社員旅行の三谷温泉で生きた車エビの踊り食いをした・・・あれが海老の祟りの始まりじゃなかろうか。やっぱり、海老は火入れして葬ってあげてから食してあげた方が美味しく成仏してくれる気がする。ぷりぷりで前歯にがっつり当たる大きな海老と衣サックリ、甘辛ダレの程好い甘さが、久しぶりに胃袋を踊らせた。(ふと、20代に家出した先の沼津で夫と食した天重が美味さのあまりか久しぶりに食べた喜びでか胃痙攣が起きたことを思い出した)年末年始は仕事なので年越しそばはおそらく年越しちゃった蕎麦か、年越さない蕎麦になる予感だったので蕎麦好きな長男の希望もあって、二人で半分ずつとざる蕎麦も注文してみる。「ココまで歩いて来て食べてもいいよね。 次は温かい蕎麦注文してみよう♪」お気に召した様で・・・私は品良くざる蕎麦啜るより、ぶっかけ蕎麦でズルズルタイプなのであったら良いなぁとちょいと思ったり・・・