のらりんくらりん

パスタ王国とも小麦粉大国とも呼ばれている群馬県で生まれた私は
若い頃の外食と言えばイタリアン系が多かった。
通っていた専門学校がパスタの街高崎市にあった為、
友人との食事はパスタやピザばかり。

​群馬のイタリアンと言えばあの当時私がよく通ったのは​【シャンゴ】​を先頭に
【しゃらく】【ありんこ】【フレンド】​が現在は存在しないなんて
非常に残念で時の流れを恨めしく思える。
セットメニューの豪華さなんて、群馬のそれと比べたら
他県で食すのはケチくさくてガッカリすることも多々あった。​

​通常パスタの1人前といえば100g​
群馬県民が一度に食べる1人分のパスタの量は120gかそれ以上が普通​
とか言われている様だ。

長男に言わせると「うちの量は尋常ではない」らしい。
確かに我が家で使うパスタ１人分の量は
結束されたパスタ１本では事足らず、たいがい１・５倍となる。
長男は１回では食べ切れないからと２回分けで食べたりする。
残さず食べようものなら「あ～、お腹一杯」じゃなく
「あ～、食べ過ぎた気持ち悪ぃ～」となる。
最初から減らして作ってやればいい話なのだが、
ついつい自分基準で足りないと可哀想なんて思ってしまう。
そんな判断してしまうのは、若い頃群馬で培われた胃袋のせいだろう。​

ま、そんなことを前置いて・・・

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この夏続く暑さに長男が

「こんな暑さじゃご飯や油モンなんて食べられないよ」

なんて言うので大々決心をして
コレまで絶対的に拒んで一度たりとも作ることのなかった
冷製パスタを作ってみることにした。

私としては、パスタを冷やす行為がありえなかったし、
ドコを見ても小洒落た盛り付けなので気が向かない。
蕎麦でもうどんでも基本温かい方が好きだし、
夏バテなんてなる様なヤワな身体ではない・・・仕方ない。

冷製パスタ・・・
イタリアの料理人グワルティーロ・マルケージが来日した際、
日本のざる蕎麦に感動したことがきっかけで
1970年代後半に考案されたのが最初だと言われている​​​。らしい

１度目の挑戦は画像を残すのを忘れてしまったのだが、
麺は１４ｍｍスパゲティー２人分２００ｇをタイマー使ってキッカリ５分茹で、
冷やした焼きナス・刻んだトマト・ツナ・ガーリック・オリーブオイルなんぞ使い
小高く盛ったスパゲティーに大葉を刻んでのせてみた。
器も冷凍庫で冷やして私らしくなく、レシピ通り真面目に作ってみる。
食してみる、スパゲティーサラダの如く・・・悪くない。
ので・・・

一週間も開けないで今度はガーリックトマトソースで作ってみる。
​空腹な時​に買い物したり、大好きなスパゲティーなんぞ作ってしまうと
無意識に過剰な量になってしまう。
パスタを２０ｇ増やしてみたり、具沢山が良いからって好物の海老をワンサと入れる。
グリーンサラダでいいのにサーモンのひと口フライなんて添えてみたくなる。


　　　　　

案の定、長男からクレームがきた。
「こんな量、食べれる分けないじゃん！
　勿体無いから残りはアトで食べるよ」

・・・勿論私は完食できたんだけれどね

痩せの大食いと言えたのは１０～２０代位まで。
半世紀生き抜いてるオバサンは年齢を考えて暴飲暴食は控えないと・・・
仕方ない１００ｇ、１００ｇ・・・

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