のらりんくらりん
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我が住む町で9月30日からゴミの有料化が始まった。 私がコレを初めて知ったのは、この町に引越しした去年の夏 趣味の花散歩撮影の途中、町角の掲示板の張り紙を見てだった。 「ゴミ出しが料金払わないとできなくなる?!」 のん気に粗大ゴミまで無料で出せていた山に住んでいたものだから ある意味世間知らずである。 場所が場所なら既にゴミを有料で捨てている人達がいるのだし、 自分の出した要らないものを片付けて貰う人の労力や それを処分するまでにかかる費用もあるのだから 考えてみれば多少の金銭は取られても当たり前な事なのだとは思う。 「税金払ってるんだからそれでナンとかするのがお仕事の方が居るでしょ」 なんて言ってもいられない時代になっているのだろう。 そしてこの夏、お役所から便りが届く。 「ゴミ有料化に際し、ごみ収集袋のサンプルを世帯の人数分に合わせて配布する」 と、いう話でこのハガキ持参で指定場所に来れば2セット無料配布されるとのこと。 わざわざご親切にココまでやってくれたのにも拘らず 面倒くさがりな私は有料化が始まる前日になってもこの配布物も取りに行くこともなく、 ゴミ袋の販売も既に各所で始まっていたらしいのだが、私の目に入らなかった。 9月30日・・・やっぱり、のん気な私はそれでも 「大してゴミも無いし次のゴミ出しの日までにゴミ袋買って来よ♪」 なんてな考えでいたら10月に入って顔色が変わる。 肝心の有料ゴミ袋が販売されていないのだ。 有料ゴミ袋を取扱うコンビニなんておそらく全て売り切れ、 近所のスーパー、大手の商業施設も完売。 あったとしても燃やせないゴミ用の5ℓのみだけだったりした。 長男に 「真夏じゃなくて良かったね~」 なんて言われ・・・確かに小バエ、臭いプンプンの暑さだったら と、思うと気分は萎える。 ゴミ袋の取扱店のコンビニから中年男性が声を大にしながら 「ドコに行けばゴミ袋あるんだよ!!」 と、ドアを開けつつ出てきたのに出くわす。 焦っている人物がココにもいたことに、同類相憐れむ自分。 仕方なくネット情報を見れば「市役所の売店にありましたよ」なんて話 (市役所なんて滅多に行かないから売店があることも知らなかった) 「灯台下暗しじゃない♪言いだしっぺのトコにあるなんて そう言えば配布されるゴミ袋もあったし、丁度良かったぁ」 (アトで見ればそんなに焦らなくてもドコの店も数日後には入荷予定だった様だ) で、やっとの思いで有料化ゴミ出し日2度目の日前日に手に入れたのが 詰め放題が大好きな私じゃなくても、 いかに小さなゴミ袋に収めきるか腕の見せ所と ちょいとハリキってしまうこの値段 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● さて、話は昔話になるが・・・ 私にとってこの町は群馬の実家から家出し、 神奈川県南足柄市、静岡県三島市と渡り住み、 出産の為に落ち着いた様な場所であった。 そもそもこの町を選んだのは姑で、 当時離婚協議中だった姑は舅と別れて一人息子(私の夫)と暮らそうと 相模鉄道に開発された団地の一軒を購入したことから始まる。 夫は高校生だった。 それから成人して私と駆落ちするまで暮らしていた。 息子二人はこの土地で生まれ高校生までいたから、思い出の半分はココにあるであろう。 我が家の歴史を知る場所とも言える海老名市に再び舞い戻った私と長男。 「引っ越してきた時は海老名駅の辺りは田んぼばっかりで何も無かったのよ」 なんて昔を懐かしんで言っていた姑のセリフを思い出すが、 「久しぶりに戻ったら田んぼが駅やマンションや商業施設に追い遣られて、 名前の知らない町まで増えてタイムワープしたみたいですよ」 なんて言ってやりたい現在。 25階建ての海老名プライムタワーは海老名市のランドマークタワーで おそらく今でもそう言っても良いのだろうけれど 海老名駅の周りにはボコボコプライムタワーの階数を越える高層マンションが建つ。 あの頃、警察署の存在さえ無く座間警察の管轄だったのに 海老名警察署は運転免許更新時に 即日交付を受けることが可能な警察署になって登場して。 よく通った海老名市立中央図書館も外観はさほど変わることないのに 蔦屋書店が併設され本や物販商品の購入が可能になり、 スターバックス コーヒーも併設され、コーヒーを飲みながら本を読めるとか。 これには引っ越し早々長男が一番驚愕、驚喜していた。 海老名での鉄道の利便性は素晴らしく、 小田急線・JR相模線・相鉄線の3路線が乗り入れ、 通勤通学にはこんな便利な場所はなかったのだけれどそれにも益して 相鉄線を利用し東京方面に向かう直通線が開通予定。 海老名駅が始発駅となり着座しての通勤も可能 足に障害をもつ長男としてもありがたい話。 海老名駅西口の開発は進み商業施設も増殖、 出不精オバサンの私には探訪しきれない。 当時から馴染みのある東口のイオンや丸井辺りでぶらついているだけじゃ 海老名の進化には追いつけないと最近つくづく思っちゃいる。 10年ひと昔というけれどふた昔離れた間に 第二の故郷の様変わりは著しい。 あの頃あったものが消えているのはちょっと寂しい。 今もって存在するかつての我が家だった家は 人手に渡っても今だ変わることなく存在するのが嬉しいやら悲しいやらの心境。
そんな活気づくこの町で来月市長選挙が行われる。 今時話題のNHKから国民を守る党の立花孝志党首が 自身が立候補している参院埼玉選挙区補欠選挙に落選した場合、 海老名市長選(11月3日告示、10日投開票)に出馬する考えとのこと。 長男に話せば 「そういえばこの間、海老名駅で何やら活動していたけどそういうこと?!」 ノボリ旗を持ってNHK撃退シールを配布していた様子。 海老名がナンだか賑やかになってきそうだ・・・ 願わくば第二の故郷は平穏であって欲しいものだ。
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20歳で駆け落ち結婚した親不孝者は女寡となりました。 玉の輿から転げ落ちて夜勤労働者となったオバサンが、 自分が生きてきた足跡を何処かに残せればと綴ってます。
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