のらりんくらりん

​離婚予定で別居中の​夫​​​がこの​​コロナ禍​​​、
職を無くしたり、収入も得られなくなり困っている人達が
大勢いるというこのコロナ禍に
​自ら８年以上パート勤務した会社を辞めた​。

業績は悪化しつつも親会社のおかげで？！
ナンとかなっていられると思われる勤め先。
まだ会社が潰れるだの、リストラされるまでの心配は無さそうで、
社員ほどの重責は無いのだし、パートなりの仕事を続けてさえいれば
良い話じゃなかったのだろうか。

還暦を過ぎてもう少しで定年退職で
​​私と長男名義で借りた借金をあと２年もすれば完済​​とか言ってたくせに。
もうちょっとの我慢ができなかったものなのか？！
と、家中の者は思うわけである。

勿論、夫は夫なりに理由があるらしい。
男性社員Ａ氏とその上司Ｂ氏にパワハラされたと言う。
必要以上に求められた労働によって残業、
自分の仕事が滞るのを避ける為サービス早出、
会社の為にやっていたことでもあるのに、あれこれ注意を受ける。

他のパートには
「ドコの場所の仕事もできて、あなたのやっていることは社員の仕事だ」と指摘される。
社員でもないのに必要以上の作業を引き受けるのは
「自分は他人より仕事が出来る」と思われたかった
「使えないヤツ」だと思われたくない・・・なんて話で。

挙句、無理なことをして身体や精神を壊す様なら
「できないから、無理だから、仕事量を減らしてくれ、部所を移動を・・・」
そんな弱音を吐いてもパートなんだから許されるのではなかろうか？
改善して貰える様、頼めばよろしいんじゃなかろうか？
私なんては思うワケである。

が、中途半端な学歴やろくでもないプライドが邪魔して、
見栄っ張りの上に強情っぱりなものだから
普通のパートができることが夫にはできなかった・・・と思われる。

既に愛想を尽かしている夫に親身になれるわけない私と
父親であるにも拘らず自らの将来を何ひとつ考えて貰えなかった長男が
あえて忠告してあげたのは、


私「私なんて仕事のせいで手が動かなくなって、労災騒ぎした上に
　　工場長に直訴状まで書いて自分の持ち場の改善をして貰ったんだよ。
　　今の仕事が好きで続けたいなら努力しなきゃダメでしょ」

長男「もし、仕事を辞めたいのだったら次に働く場所を見つけてから辞めろよ」


なのに、持ち場改善の努力どころか、別の部所に移動を願うとか全く無しに
「辞める！」と息巻いてこの春​​自主退職​​してしまったのだ。
勿論、事前に退職後の仕事なんて探しているわけない。

挙句に信じられないのは、
残った有給休暇を使い切り、退職が受理されたそのアトになって
心変わりし、後悔したらしく

​「ナンでもするからもう一度雇って貰えないでしょうか」​

なんてパワハラ受けてたという社員二人に頼み込んだという。

散々文句言われた上に、体裁良く断られたそうだが
それこそお得意のプライドも棚上げして、
恥ずかしげも無くよくも言えたことだと息子共々呆れ果てた。


　　　　　　　
ミヤマオダマキ【花言葉】愚か

夫が独りよがりに事を起こすのは昔から変わらない。
それもその場から逃げることしかないのは、結婚前から得意だった。
（高校時代彼女と家出、大学時代家出してパチンコ屋の２階住い、交際反対されて私と駆落ち、
嫁姑の抗争にはとんずら、子育ては親嫁任せで好き勝手等々）

自営の会社の収入がゼロになって外に働きに出ることにした夫。
自分で見つけた仕事は短期間で辞めてしまい、
面倒くさがりな夫は、当時私がパート勤務していた会社に転がり込んだ。

自分を守るだけの資格も、経歴も、経験も無い私なんて
パートでできる単純労働くらいしかできないし、思いつかなかったけど
夫なんて器用で、資格もそれなりにあったくせに何ひとつ有効利用していない。

妻のパート先で働くくらいなら、当時からその器用さを生かして
働き先を探すなり、ナンだって出来たことは山程あっただろうに。
（一級船舶、大型、普通、自動二輪、フォークの免許取得・エアロビインストラクター取得
　ラジコン飛行機、グライダー組立て・その他諸々）
器用貧乏なんて言葉があるけれど、大成しない挙句に本当に貧乏している現在。
今となっては宝の持ち腐れ、箪笥の肥やしになってるとしか言えない。

　　　　　　　
ルー（ヘンルーダ）【花言葉】悔恨 posted by (C)くろすけcat​​

　「６０歳過ぎの雇用は助成金が出るんだよ」
なんて夫は言っているけれど、
体力も衰え、ヤル気も希薄そうな還暦過ぎのオジサンを
雇って一から教えてくれる職場なんて見つかるワケない。

１０件程通勤可能な職場を探すも、ヘタな鉄砲も数ウちゃ当たるワケない。
有名ハンバーガーショップにまで面接に行ったそうだがあっさり断られる。
１０代～２０代の元気な若者が勤務する場所に
スキルも無く、見た目も食欲減退しそうな爺様にさせたい仕事なんてあるワケない。
　　　　　　
結局、就職できるトコなんて見つからないで諦めて失業手当のお世話になる。

　　　　　
ヤクシソウ【花言葉】不信感

春頃から会社辞める騒ぎと体調不良は訴えていたが
考えてみると​去年の５月も同じ騒ぎ​を起こして、病院に入院までしたものの
大騒ぎしたわりに大病でもなく自腹で入院費を払うハメになった夫である。

退職後、去年と同じ症状の体調不良を訴えてくる。
医者じゃないから診断は出来ないが、借金ある上、食うに困るのに
次の就職先が決まらないので心が病んで、食欲不振で身体が不調になる
ってのは仕方ないと思うのだけど。
離婚を突きつけられている相手だというのに
弱音を吐いてみせるなんて、精神力の弱い男なのがつくづく嫌になる。
　　　
この先、職がみつからなければ
６０代に入ったばかりで貰う少ない年金と
家族の世話にならなければ生きて行けない。
一家の大黒柱にもなれない男の成れの果て・・・

いい加減離婚しようかと思いつつ、それでも離婚しないのは
私はこんなヤツと紙切れ一枚で簡単に他人になれるけど、
息子ふたりは扶養義務から逃れることができないんだと思う故。

まるでこのコロナ禍に義務付けされた様なマスクみたいに
薄っぺらな紙切れがとりあえず息子ふたりの『防ぎ』となるなら
息苦しいし面倒くさくて仕方ないけど、
離婚するのはもう暫く我慢しておこうかと思うこの頃。
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