テーマ:火災・防火(17)
カテゴリ:町に引越し
有給取った休日のお昼過ぎ、
パソコン前でまったりやってると 何やらしきりと聞きなれない音が聞こえてくるので 隣の部屋にいた長男に声をかけた。 私 「ねぇ、さっきから変な音が聞こえるんだけど何かなぁ」 長男「えっ?!・・・ホントだ警告音みたいだな、何だろう??」 長男、台所に行きフローリングの床に腹ばいになって 耳を押し当てた。 長男「『火事です』って言ってる!!」 私 「マジ?!」 半信半疑で自分も台所で腹ばいになってみると 警告音がピンコンピンコンしたあとに 『火事です、火事です』 と、女性の声が続く。 どうやら火元は真下、1階の部屋からの様だ。 火災報知器 階下には我ら親子が引っ越しする以前から 40~50代の共働きの御夫婦が住んでいる。 当初はひとりっ子の女子高生がいたが、 早々に結婚、出産し住まいを別にした。 たまに子供を連れて遊びに来る姿を見る。 引っ越して5年になるがろくに面識がない。 ご主人とは夜勤帰りの朝にすれ違いで車が移動するのを見るくらい。 長男はともかく、私なんてどんな顔しているご夫婦なのかも知らない。 そもそも引っ越しの挨拶すらしていない。 真上真下の関係なのにお互いクレームも言わずされずで 希薄で平和なおつきあい?!にはなっている。 平日の昼間、ご夫婦は共にご出勤労働中、 誰もいないであろうこんな時間に 火災報知器のヤツは 何から出火したと騒いでいるのだ?! それよりも何よりも、本気で火事なら 持つ物もってさっさと避難?! 嫌々、とっとと下りて消火しなきゃでしょ・・・ 私がアタフタしているうちに 長男が階下に駆け下りて様子を見に行く。 私も取るものとりあえず 目視で本当の火事であることを確認しないと 非常事態を脳内が自覚してくれない様で 長男のアトを追って行く。 2階建てアパートの1階。 見れば、玄関横の台所の窓が換気の為か 半開きになっていたが、煙らしきものは出ていない。 窓の高さまで私の背丈程あるので、どんな状態か見ることができない。 けれど、火災報知器の音は確かにその窓内から聞こえてくる。 通りに面して反対側にも家が立ち並ぶので、 外に人が出てきたら、聞こえて騒ぎになるかもしれない。 非常時なのでふと思い立ち、 部屋から小さな踏み台を持ち出し、覗いてみることにした。 我が家と違って、小奇麗にされた部屋には 火どころか煙の「け」すら立っていない。 「なぁ~んだ、誤作動じゃん」 一安心したものの、鳴りっ放しの報知器を 放って置くわけにもいかず、 長男が大家さんに連絡を入れる。 長男「留守の部屋から、火災でもないのに 報知器が鳴りっぱなしになっているんですけど」 大家「電池切れで鳴ることあるんだよねぇ、 自分、歯医者の予約しちゃってるから、1時間後じゃないと 行けないけど大丈夫?」 長男「うちは大丈夫です」 なんて、会話で事はおさまる。 火災警報器が誤作動する原因は 機器の電池切れ 経年劣化による機器の異常(火災警報器の目安寿命は最大10年です) ゴミ(ホコリや小さな虫など)の侵入 料理や殺虫剤の煙・湯気 結露 エアコン・ストーブなどによる温度上昇 住宅用火災警報器にある 「点検ボタン」や「音を消すボタン」を押すことで、 警報音を止めることがでる。 紐付きのタイプの住宅用火災警報器は 紐を引っ張ることで警報音を止める場合もある。 ・・・という。 数時間して警報音は消えた。 思えば・・・ アパート暮らしになってから大事なモノは バックひとつだけ持って逃げれば良い私だが、 長男においては引っ越してから 貯めに貯めた1,000冊は下らない本が、 持ち出すなんて到底無理な量の本が、 火事で燃えたりしたら泣くに泣けない。 人騒がせな火災報知器のおかげで・・・ 自分の部屋から出火なんて起こさぬ様、 ひとつ屋根の下で暮らしを共にする方々に迷惑かけぬ様、 改めて気を引き締めることができて、ちょっとした避難訓練の日だった と、いう話。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年11月15日 05時59分46秒
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