監督さんが過去の実績が大好物でベテラン偏重の起用が長らく続いたけど、そんな閉塞感漂う状況に風穴を開けたのが狩野だった。4月20日の巨人戦敗色濃厚な場面からの奇跡の逆転打を放ち、次の試合でもホームランを含む3安打、さらにその次の試合でも2戦連発となるホームランを打って一躍シンデレラボーイとしてファンの期待を一身に集めるようになった。その後も狩野の打棒は衰えることを知らず快音を放ち続けた。
これでやっと長年の懸念のポスト矢野問題が解決されるんじゃないかとちょっと思ったけど、やっぱり捕手というポジションは一筋縄では行かないもので、マスクをかぶっているうちにだんだん頭がパニックになっていたのかインサイドワークに精彩を欠くようになって矢野が故障から復帰してきたくらいからスコアボードから狩野の名前が遠ざかるようになった。野口もいぶし銀の渋い働きを見せたこともあってシーズン終盤はほとんど出番がなくなってしまった。個人的には経験を積ませるためにももう少しワンサイドの展開になったときとかにマスクをかぶらせても良かったんじゃないかと思う。
狩野は08年の目標としてスタメン出場50試合を掲げている。華々しい出だしではあったもののいささか尻すぼみに終わってしまった07年の反省を生かして大きく成長してほしい。
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さて、きょうでやっと「07年を振り返ろう」編が終了となります。てことで、これでブログの更新はしばらくお休みいたします。 オープン戦が始まるくらいまでは気が向いたときに更新することになると思います。