テーマ:医療・介護・福祉(186)
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ある高齢の女性Ⅿさんの保佐人をしたことがあります。 日常的な生活支援サービス福祉サービスの情報提供や利用のお手伝い 金銭管理サービス公共料金などの支払い 財産保全サービス年金証書、定期預金通帳など、普段使わない大切な書類等の銀行貸金庫での預かり 等をしてくれます。(利用料金は1時間1200円ほど 通帳の確認や公共料金の支払いをしてくれていました) ヘルパーさんも週2回ほど主に買い物などで利用していました。 Ⅿさんは仏教徒でお寺に仕えていたこともあったそうです。 家には押し入れを改造した大きな祭壇がありました。 私が家庭裁判所から選任を受けたときには認知症が進んでいるかもということで、施設を将来的に考えなくてはならなくなった時に必要な手続き等する人がいないと困るといったことからでした。 Ⅿさんは普段は穏やかな人でしたが、だんだんに物忘れが多くなり、必要なものが無くなったり(大抵箪笥の引き出しにある)、お財布をスーパーに置き忘れたりが増えてきました。 施設を考えなくてはならなくなった決定打はどんぶり型のカップラーメンを火にかけようとしていた所を目撃したとヘルパーさんから連絡があったことでした。 Ⅿさんに説明し、1人暮らしはこの先危険なのでどこか職員がいて安全に暮らせる施設に入るようにしませんか?と説明し、最初は拒否していましたが何度か話をするうちに了解してくれました。 まず認知症の程度の確認と診断書をとるため精神科にかかりました。 その後はケアマネと相談し、認知症グループホーム探しをしました。 探すと満室の施設ばかりでした。急ぐこともあったたためケアマネもあちこち無理を承知でお願いしてくれたりしました。 2か月くらいでやっと市内で見つかり、見学に行くことになりました。Ⅿさんは意外と「あら綺麗なところねー」と気に入った様子でした。 Ⅿさんは猫を2匹飼っていました。猫も高齢で病気をもっていました。 施設には連れていくことができず、その猫の里親を探すことにもなりました。 なかなか里親も決まらず困ったなーと思っていたところに、ケアマネが猫を飼っており「家にきてくれてもいいよ」と話してくれ、2匹とも里親になってくれてとっても助かりました。 引っ越しの朝伺うと、ちょうど灯油が切れた様子でストーブを思い切り揺らし煙突部分が外れかけていました。もしこのまま灯油を入れ、一歩間違えば一酸化炭素中毒になっていたかもしれないと思うと施設が見つかって本当に良かったと思ったものです。 Ⅿさんが施設に入ってからが大変でした。 Ⅿさんのお世話になっていたお寺に行き事情を説明し、仏壇や仏具について相談しました。 魂抜きの儀式をして、必要ないものは引き取ってくれるとのことでした。 また、もしⅯさんが亡くなったらその後はお寺で供養してくれるという話もしてくれました。 家についても管理人さんに分割で滞納分は定期的に支払うことで了解を得ました。 家財道具一式はケアマネからの情報で必要なものだけよけて、後は全部廃棄処分してくれる業者にお願いしました。箪笥や食器棚やいらない服や食器等大量にありましたがきれいに持って行ってくれました。 グループホームに持っていくものは、服や下着、旦那さんの写真や位牌、バッグや靴、タオル程度でした。必要なものは新しく都度購入するようにしました。 身寄りのない高齢者が増えていく昨今、自分で判断できるときにいろいろ考えておく必要があるなーと思っています。 いつまでも元気でいられるといいのですが、私もいつどうなるのかわからないので身軽にしておきたいなと思います。 今は旦那とワンコと暮らしていますので、この暮らしを楽しみたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.27 08:11:28
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