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地球上の動植物のたんぱく質は、20種類のアミノ酸から構成されており、
人間の場合、そのうちの9種類はカラダで合成されず、食事からとる必要があるので 「必須アミノ酸」と呼ばれている。 ところが、原始的な生物は、それら全てのアミノ酸を体内で合成することができる。 高等と言われる動植物になるほど、体内で合成できないアミノ酸が増える。 なんとなく不思議だが、これには理由がある。 当然、物質合成には、手間ひまがかかる。大きいエネルギーも必要になる。 いつか、なにかの突然変異で、必須アミノ酸のひとつが合成できない個体ができた。 その個体は、その合成できない不備のために、自身で合成する以外の方法で、その アミノ酸を獲得しなくてはならない。でなければ、死ぬ。 具体的には食物から取得することになり、これが恒常的に満足できれば死ぬことが無い。 となったとき、当該物質合成の手間ひまから解放されることになる。 他の用途にエネルギーを振り向けることができる。 そしてようやく生物は大型化、高等化することができたのである。 何かをしないことは、他の有意義な何かにエネルギーを振り向けられる、ということだ。 夢をつかむためにも、同じプロセスをたどれば有利なのは、容易に想像できる。 仕事や、生活や、全てのことを自分だけでするのは不利であり、できれば避けたい。 素直な気持ちで、「人に頼る姿勢」が成功を招く。 優秀な技術者、研究者は、自らのプロジェクトのために、全てのエネルギーを投入する。 髪はぼさぼさで、机や、研究室はごみが散乱している人は少なくない。 話す言葉さえ、特異な言葉になっていくこともまれではない。 そして目立たないけれども、支えてくれる人が陰にいる。 かつてバンカラと言われた学生たちも、同じ様相を呈していたのではないか。 学問を追いかけて、原典にあたり、議論して、また高みににじり入る。 学寮や下宿のおかみさん、本屋や飲み屋の大将もやさしかった。 家庭人であれば、仕事以外まったくダメね、と言われるお父さんこそが、会社では きわめて有能だったに違いない、と思うのである。 いかがであろう。 昼間のパパはちょっと違うのだ。昼間のパパは光ってるのだ。 そしていい汗をかいている。昼間のパパは男なのだ。(韓国語の”サナイ”の意味で) スーツもネクタイも、パンツもシャツも、妻に任せてこそ、良い仕事に注力できた。 であるので、家にあっては縦のものを横にもしなかったりする。 そういう、「ちゃんとだらしないパパ」は悪くない。 地下鉄で、髪さらさらの高校生を見るたびに、 掃除、洗濯、あまつさえ夕食の支度さえ如才なくこなすお父さんの話しを聞くたびに、 どうしても違和感を憶える。何のために生まれてきたのかと聞きたくなる。 夢のある、夢を追いかける男性こそが、好きだ。 夢のある、夢を追いかける男性を好きになる女性こそが、大好きだ。 (今の世の中であるから、逆でも良いと思います。) とりあえず、独身の20代、30代が増えている理由のひとつに、 「この人がいい、この人は生きている」と感じさせる何かが、世の男性に無くなって いるんじゃないか、女性たちはそれを無意識で感じているんじゃないか、などと思う。 とりあえず、私は、私の家で、「ほんとダメねえ。役立たずね。」と言われるのが うれしい。名誉にかけて言い訳するが、ときどきは役に立つし、いざというときは、 「やっぱりお父さん!!さすがだわあ。」と言われるときもある。 記:とらのこども 参考 : 忌野清志郎さん 「パパの歌」 http://moocs.com/cs/catalog/moocs_song/detail/sid_498800615509100002/1.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.26 10:48:32
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