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韓国、北朝鮮の話題で、地図、海図における「日本海」記述問題を取り上げたので、
ついでに、中国・丹頂鶴問題もご紹介したい。 ニュース:中国政府が丹頂鶴を中国を代表する国鳥としようとすると、中国ネチズンの間で 反対する声が荒い、と香港文匯報が24日紹介した。 http://sideblue.net/sb.cgi?eid=2452 調べてみると、中国国家林業局がタンチョウ(中国語で丹頂鶴)を国鳥の候補に選んだ。 それで、ネットフリークの間で、大騒ぎになっているらしい。日本がらみだ。 丹頂鶴は、中国でも長寿のシンボル。 古より仙人を乗せて空を飛ぶとされ、「仙鶴」とも呼ばれている。 「丹」は赤、「頂」はてっぺん(頂上)のこと。 共産党が主導する国柄にも合致しており、これほど中国の国鳥にふさわしい鳥はいない。 そういう選定理由。また公募による国鳥選びでも300万人を超える1番人気。 ところが、ネット愛好者のなかの愛国者と自称する人たちが、クレームをつけた。 丹頂の学名は、「グルス・ヤポネシス」、英語では「ジャパニーズ・クレーン」であり、 どちらの場合も「日本の鶴」という意味だ。 「名前が悪い。」 狭い了見で、タンチョウ叩きを始めたらしい。 さらに、「頭頂部が日本の国旗・日の丸にそっくりだ。」という意見もある。 そう言われてみれば、そうかと妙に納得してしまう。 それで、反丹頂・反日グループは、英語名「マンダリン・ダッグ」(中国のかも)の オシドリを国鳥に推している。 で、結論は中国だけに、”宙”に浮いている。 中国の国鳥を何にしようと中国人の問題だが、タンチョウに「ヤポネシス」という名前を 付けたのは、18世紀ドイツの動植物学者、シュタティウス・ミューラーである。 スウェーデンの博物学者リンネの「自然の体系」を独訳し、その分類法によって 多くの新発見の動物にラテン語で学名を付けた。タンチョウと一緒に、ジュゴンなども 名付け親になっている。 タンチョウは、中国にも、朝鮮にもいる。 英語では、「マンチュリアン・クレーン」(満州ツル)の名前もある。 なぜ、ミューラーが「ヤポネシス」としたのかはわからないが、 中国有識者、韓国有識者といわれるネットフリークたちが、日本帝国の横暴とつなげて 反対しているのは、まったく関係が無い。日本の明治維新の訪れよりも前のことである。 これも根は同じ。彼の国において、健全な考えが主流になることを心よりお祈りする。 記:とらのこども 参考記事:ウイキペデア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6 2007年に中華人民共和国国家林業局が、同国の国鳥にタンチョウを提案し、国務院も受け入れた。ところでタンチョウは学名がGrus japonensisで英語名もJapanese craneである。これに後から気がついた中国市民から「中国の国鳥に『日本鶴』はいかがなものか」と異論が出ている。タンチョウが国鳥になる経緯には、中国でも春秋戦国時代からタンチョウが意匠として好まれ愛されてきた経緯があること。「鶴は千年」というふうな長寿の象徴のイメージもタンチョウに由来する。中国の国鳥の選定にはインターネットでのアンケートを参考にしており、510万の投票のうち65%の圧倒的な人気でタンチョウが選ばれた(2位はオシドリ)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.26 13:05:33
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