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「お呼びでない」 昭和36年頃
昭和36年に始まるテレビ番組「シャボン玉ホリデー」内での植木等のギャグ。 場違いな場にいることに気づき、「お呼びでないね?お呼びでない。……… こりゃまた、失礼いたしました!」で終わる。 いろいろな場所に自分がいると、 お呼びされているのか、お呼びでないのか、これが大事で、 それがわからないと、その場で誰に向かって世辞を言っていいのかもわからない。 世辞といっても、「お世辞」ではなく、 「こんにちは」などの挨拶の後に、「今日はよいお天気ですね」とか、 「寒くなってきましたね」などと「世辞」をいうのが、江戸しぐさである。 「世辞」とは今で言う「お世辞」ではなく、人付き合いを円滑にする応対の言葉であった。 言うべき場所、言うべき人以外にむやみに世辞を言う人があるもんだから、 今の「お世辞」の意味になったらしい。(JAPAN ON THE GLOBEより抜粋) 参考HP: http://blog.mag2.com/m/log/0000000699/ 少し話しが逸れた。海外に出張に出ると、当たり前だが、ホストとゲストができる。 同じ出張者でも、長期出張者とか、ベテランであれば、ホストになる。 ましてや、出張稟議を用意して招聘した技術者であれば、その人間はゲストになる。 呼んだほうは、もちろんホストである。 ところが、呼ばれて出てきたくせに、 自分であちこちにあいさつして、自分で仕事を進めて、報告や相談をしない輩がいる。 費用の承認もできないくせに、詳しい内容もわからないくせに、 現地の状況もわからないくせに、どうしてそういう行動を取るのかはわからない。 そして、そうした人物は、若い人にもあり、大ベテランにもある。 止せばよいのに、とらのこどもとしては、そういう人には、意地悪したくなる。 弱い者には弱く、強い者には強い。それがとらなので、自ずとそうなるのであろう。 悪いくせだ。つい、総務の女の子や、業務の女の子、ローカルスタッフの味方になる。 ホストに意地悪されると、とたんに居心地が悪くなる。 これが、海外の良いところだ。 かくして、ご本人もそれと気づき、「悪かったね~、ごめんね~。」で終わる。 そのころになると、ローカルスタッフも機嫌を直していて、じゃあ食事を案内します。 となり、めでたしめでたしで、一件落着する。 変なもので、トラブルのない大人しい人より、 ローカルスタッフともめて、客先ともめて、、、困った人のほうが、後では良い。 雨降って地固まる、なのだろう。 ところで、前職の社長がいみじくもこうおっしゃっていた。 「MOMO、いいか、仕事はな。全く信じられてないと思ってやるものだ。」 「そのやり方であれば事故はなく、そのやり方であればこそ、自分の実績になるのだ。」 「ひとりよがりで、自分だけで、、、という仕事は、結局は、実績にならないものよ。」 「ありがとうございます、という相手があってこそ、次の糧になるんだ。」 「そういう人を得られたらなら、それがお前の実績よ。」 わかるかなあ、わかんねえだろうなあ。とまでは、おっしゃらなかったが、 当時、とらのこどもは、30歳前後だった。 実際に良くはわからなかったが、その言葉は脳裏に焼き付いて残っている。 そして今では、私が後輩に、同じ言葉を吐く。 そのお方は、残念ながら60歳の若さで鬼籍に入られた。癌だった。 厳しいけれども、素晴らしい人であった。それは、5年、10年たってからわかった。 合掌。 PS 今日の話しは、愚痴と、江戸しぐさと、思い出語り。 今このとき、誰かのために、何かしている。そう思える人は幸せである。 記:とらのこども お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.25 22:50:38
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