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夏だから暑い。雲も無い。
普通なら外に出たくない。 なのに真夏のうだるような田舎国道を、自転車でえんえん行進している少年を見かける。 道路は熱く焼けている。路面温度はゆうに60度以上あるだろう。 熱気がゆらゆらと立ち上る。遠く蝉の声。 少年は走り続ける。 あれは何かなあと、以前から思っていたが、 友人Aから電話が。 「おい、今日さ一緒に遊ばんかあ~?」 「ええぞ~。」そう言って、Bは自宅を出発する。自転車をAの家までこぐ。 真夏のうだるような田舎国道を、自転車でえんえんこぐ。 隣りの市まで「うおおおおお~っ!」と叫びつつ、遊びに行く。 パワーアップ!中坊自転車小僧! そんな田舎のいとこ、C君(中三)が晩飯のときに、 「いやあーつかれた。今日は往復80KM。」 「何しにいったの?」とおばさんが聞く。 「片道40KM。Aのところにやっと到着してゲームやってたら、 15分くらいして、あっ、今日塾だって気づいて。。。」 「あわてて返ってきた。」 ふー、はー、と言いつつ、誇らしげに語るいとこ君。 身体がでかくなって、テリトリが無用に広がって、 無駄な行動が底無し。 彼の学校は私立中。遠距離通学中坊の巣。 「同じクラブのDなんかさあ、毎日片道2時間自転車。」 「すっげーんだから」 「悩みのタネは、クラブの朝練に出られない。」 (・・・出なくていい!!) バスや自動車の通学は「男らしくない」(根拠はない) よって、遠くから自転車をこげばこぐほど上がる 中坊男子ステイタス。 みんな遠くから「うおおおおっ、、、」と叫びながら学校に来ているらしい。 早い奴は、20KMを30分で来るというから恐ろしい。 行きは下り。帰りは上りになるらしい。 誇らしそうな彼らを、おばさん連中は、 「まあ、危ないわね~。」 「もう、ほんとにあの子達って早いんだから。暴走族と一緒よ。」 「そうそう、こないだなっかわたしの車を追い抜いていったわ。」 「ぴーちく、ぱ^ちく」と論評している。 今、計算したら、彼らは1年のうち1/6は自転車のうえにいる。 すでに自転車の付属品であろう。 以上、西原理恵子先生の漫画「自転車小僧」よりご紹介しました。 とらのこどもは、彼らをエライなあと思う。 苦しくっても自転車をこぎ続けた彼らは、将来、きっと何かをやり遂げると思う。 ただただ事故だけは無いように祈る。 記:とらのこども お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.26 10:36:05
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