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人は、親愛なるものへ対してもこころのヨロイ(鎧)をかぶっている。
いや、親愛なるものに対してだからこそ、かぶっていると言ったほうがよいかもしれない。 男は、「タテマエ」というヨロイを着て、渡る世間に対している。 昨日、会社の同僚たちと飲みにいった。 テーブルの半分は男性ばかり。もうひとつのテーブルは女性ばかりが座っていた。 遅れてきた者が女性側へ座り、飲み会が始まってから、数人の男が女性のテーブルに行く。 男ばかりのテーブルは、当たり障りの無い話題をしつつ、飲み過ぎないように酒を飲む。 会社のピラミッドそのままの序列で飲み、相槌を打つ。飲み、かつ笑う。 同僚なればこそ、こころのヨロイ(鎧)をかぶっている。 肝心な本音に近い話題は、下からは出ない。上からも出ない、ときどき出る。 そうしたときに、返しがうまい奴と、下手な奴がいる。面白い。 歓送会だったから、最後に花束贈呈と、贈る言葉。退職者の答礼。無事、終了。 退職する彼女は、男ばかりのテーブルにあいさつには来なかった。 がんばりやで、素直な、からだも笑顔もまんまるの子だった。 帰国子女だのに、よくがんばって勉強して、東大ではないが、旧帝大の理科で学んだ。 とらのこどもの好きな女性だった。これからの幸せな前途をお祈りしたい。 さて、散会後、三々五々に帰っていく。 最後の最後に残った6人だけで二次会へ行く。そして大いに語り、飲み、歌った。 そして二次会の店が終わり、もう1軒。。。三次会へ繰り出す。 とらのこどもは、そこで帰った。彼らは同じ課の上司、部下。積もる話しがありそうだ。 外様のとらのこどもは、すこしだけ水に合わない。ひとり、タクシーに乗り込んだ。 男は、「タテマエ」というヨロイを着ている。 酒とともに、時間とともに、メンバーによって、ヨロイが取れていく。 重鋼装の男性もおれば、軽い鎧の者もいる。 大きい人、偉い人、役職が上の人などは、比較的重いヨロイを着ている人が多い。 酒席で脱ぐにも時間がかかる。脱ぐまで付き合う若者も減った。 ほんとは全部、脱ぎたいと思っているのに、脱げないのはつらいものだろうと思う。 ところで、女は、「本音」というヨロイを着ていると思っている。 しかしながら、心の奥底にはタテマエがある。 そしてその「タテマエ」に縛られている。道徳と言ってよい。 そしてこの「タテマエ」こそ、父が娘に贈った最大の贈り物だろうなあと思うときがある。 着ているヨロイが違えば、闘い方も違うのが当然だろう。 適当に飲んだり、適当に疲れているときに、話しが合うのは、ヨロイの取れ方が ちょうど好いときなんだろうと思う。 心の鎧の解説はわたしの私見です。科学的心理学に基づくものではありません。 記:とらのこども お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.06 12:32:31
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