テーマ:愛しき人へ(903)
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10月になった。
夏は遠く過ぎたような気も駿河、暖かい昼間にツクツクボウシが鳴いていて驚く。 すべてのものは移りかわる。 悲しい気持ちは、いつまでもつづくものじゃない。 喜びも同じこと。 また別のよろこびや、悲しみが、やってきては、消えていく。 春は夏に、 夏は秋に、 秋は冬に、 そして冬は春に。 すべてのものは移りかわる、 それはせつないとか、さびしいとか、言うものではなく、あたりまえのこと。 「無常」って虚しいことととらえるようになっているけれど 本来は前向きも後ろ向きもない。 「無常」とはとだ「常ではない」という意味だけ。 つまりどんなものごとも「永遠ではない」ということ。 不幸なことも永遠ではないということ。 「むじょう」の「じょう」は、「情」ではないし、 「むじょうかん」の「かん」は、「感」ではなく、「観」。 ものごとを永遠ではなくただ移りゆくものとして観る。 ただただ観る。それが「無常観」である。 咲く花は必ず散る。 また、やまない雨はない。 季節はうつりゆく。人生もうつりゆく。 以上、小泉吉宏の「ブッタとシッタカブッタ」より。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.07 16:12:14
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