カテゴリ:今日のことば
国際戦略コラム からご紹介いたします。
うーむ、なるほど。日本人の日本人たる源泉はここかと、思った。 サラリーマン道、まず苦役から始まり、精神昇華し、ここに至る。 記:とらのこども *********************************************************** 日本文化を見ると、優れたところがある。この根源を検討しよう。 Fより 日本文化に根ざした商品が世界的に認められているのは、なぜかと いつも考えていたが、密教を見ていると、その原因がわかった。 日本に密教を伝えたのは、真言宗の空海と天台宗の最澄であるが、 天台密教は第3代座主・円仁の時代に、『摩訶止観』で「常坐三昧 」と「常行三昧」の2つに大別し、「常行三昧」は「運動しつづけ る瞑想法」であり、その常行三昧を中心において修行法を確立する。 その常行三昧の極地が千日回峯行である。そして、この常行三昧の 発展系が武士道であると、仏教思想史8で解説した。 この武士道の考えを発展させたのが、江戸初期の鈴木正三の思想で ある。鈴木正三自身が武士で出家する。このため、武士道の発展系 を考えることができたのである。そして、「仏法則世法」で生活の 業を立派な行為と考え、心がけ次第で労働をそのまま仏行となしう るとしたのだ。農業則仏行なりとなる。農業を修行と考えて行動す ることを求める。商人の利益も否定しないで、正直の道にいれば修 行である。人に奉仕した結果が利潤を生むことはいいことになる。 これは、農業道や商業道などの**道となる教えである。 この仕事を精進すれば則仏行という思想は、日本に革命的な変化を 起こした。仏教の坊主や仏法を必要としないことになる。もし、仏 教教団が江戸時代にシッカリしていれば、このような革命的な仏教 思想を非難していたでしょうが、仏教教団は江戸幕府の保護を受け て、生活に困らない状態になったために、大事とは捉えなかったようだ。 しかし、徐々にその思想は大きな影響を与えて、現在、サラリーマ ン道、ラーメン道などが跋扈して、仏教教団は衰退の一途になって いる。鈴木正三の思想が現代、大きな影響をしているように感じる。 日本の優れている理由を日本人の多くは、理解できないと思うが、 実というと鈴木正三の思想に原因があることになる。仕事を修行の 一部として行っている。同じことを極地まで極めるまで繰り返すの も、修行であると見る。このような見方は、アジアにも中国にも韓 国にもない。 中国の若者が頑張るのは、ハングリー精神で金持ちになりたいとい う意識で、仏教の修行と言う感覚はない。 欧州やイスラム圏では、一神教であり、まずは自分を仏にする感覚 がそもそもない。このため、常行三昧が理解できないと思う。イン ドのヨガやチベット仏教は密教的であり、日本の密教に一番近いが 、チベット仏教は人間の生理的な機能を強化して、専門的に修行し た僧だけが仏というスーパーマンになるよう修行する。ヨガも同じ である。 しかし、日本の常行三昧は、同じ動作の繰り返しが重要で特殊な人 でない一般人が専門家になることで仏になるという。インドのヨガ やチベット仏教とはこの点で大きく違っている。このため、インド にもチベットにも日本の鈴木正三の思想は入らない。 この1つ1つの道の普通の人間である専門家が日本の芸術にも製品 にも大きな付加価値を着けているように感じる。 以下、省略。オリジナルをご参照ください。 2780.仏教思想史8 http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/L9/191014.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.11.15 11:26:56
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