テーマ:心のままに独り言(8844)
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もともとは、キリスト教にサンタクロースなどというものは存在しなかった。
クリスマスの伝統や習慣を見直す『Christmas!』という本に、サンタクロースの 起源について、なかなか面白い話が紹介されている。 キリスト教以前の時代には、ゲルマン神話の主神ウォドンや北欧神話に登場する オーディンなど、冬至の祭のときに贈り物を運んできてくれる神が存在していた。 言い伝えによれば彼らは、8本足の魔法の馬や、トナカイが引く「ソリ」に乗って、 空を駆ける。特にオーディンは、家の扉がすべて閉めきられているときには、 煙突から家に入り、贈り物を届けたといわれる。 これはもうほとんどサンタクロースである。 彼ら異教徒たちはキリスト教に改宗しても、冬至の祭に不可欠なこうした神々に対 する信奉は変わらなかった。 そこで、この神々の役割を引き継ぐために担ぎだされたのが、4世紀に小アジアの サンタクロースにも現れている。それは、ミラの司教だった聖ニコラウスだった。 彼はお金持ちでその富を喜んで人々に分け与えた。ある時三人の娘たちの嫁入り 持参金を作れない父親が、彼女たちを奴隷として売ろうとしていた。それを知った ニコラウスは、金貨の入った袋をその家に投げ入れた。 一説によると、彼はその袋を煙突から投げ入れ、 洗濯物として干してあった靴下の なかに入ったという。サンタクロースは、異教の神と、この聖ニコラウスのイメージが 結びつくようにしてできあがったというわけだ。 12月25日のクリスマスは、異教的な要素を取り込む間口を作ったわけだが、それは サンタクロース誕生の背景にもなったわけだ。もし1000年前に日本にもキリスト教 が入っていたなら、雪女も、座敷わらしも、なまはげもキリスト教の行事だったかも? ちなみに、最近では悪いことばかりしている子供のところには、ブラックサンタが現れ てゴミのいっぱい入った袋を置いていくという。「ブラックサンタが来るよ!」と言えば たいていの子供は悪いことを止めるそうだ。 うちの子供も、ブラックサンタを非常に恐れているが、これが本当なのか、ポーズか、 わからないままである。 記:とらのこども お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.12.15 13:20:19
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