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「モーリシャス島の教訓」
塚本三郎著『劇場政治の因果』より 「インド洋にモーリシャスという島がある。その島には人間は住んでい ないが、豊かな緑の島には、島にとって大事な餌が十分に生息している。 難破し漂流して、この島に辿り着いた或る船員の物語りを思い出す。 難破した近くに小さな島を見つけ、ようやく泳ぎ着いた。もちろん船の 中にすべてを残したが、小刀をはじめ、僅かな小道具を持ち出すことが 出来た。 島には人は居ない。空腹となっても、それらしき食べ物がない。耳をす ませば鳥の鳴き声がする、海辺に丸々と太った鳥が群生している。これ は良い餌だと狙って、そっと近づくが、鳥は逃げない。鳥に近づき両手 で捕えても逃げようとしない。鳥は人間の恐ろしさを知らない。鳥を料 理して食べたらおいしい。 その男は、その鳥を常食として生き永らえた。料理した肉を干して貯え もした。 やがて、島の近くを通りかかった舟に助けられて、故郷に戻った。その 男は鳥の干物を土産に、舟の人達に贈った。この難破船の話は有名であ る。 鳥は本来、高くから下を眺めて、餌の在りそうな処を探し求めて飛び回 る。鳥は餌を求め苦労して、羽を拡げて遠くへ飛ぶから雄々しく美しく 育った。飛ぶ必要がなくなれば、鳥の羽は次第に退化してゆく。同時に 体は肥大化していった。 モーリシャスの島は、豊富な餌があるから、高く飛ばなくても、地上を 歩くだけで充分である。 この島を発見したヨーロッパの人々は、飛べない鳥を見て、『豚鳥』と 呼び、それを捕まえて、焼いて食べた。美味でもある。その結果、豚鳥 は捕獲され、どんどん減少して、遂に十七世紀末には絶滅してしまった と伝えられている」 塚本三郎先生の近著『劇場政治の因果』のなかで、こう書かれている。 「日本人は豚鳥となったのか」と。 以上は、「加瀬英明のコラム」メールマガジンより転載。 http://blog.livedoor.jp/hjm2/archives/51267888.html 私は、日本人は豚鳥ではなく、不死鳥と信じている。 必ずや、日本人が世界を救うのだと信じて止まない。 記:とらのこども お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.10.08 15:00:09
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