ロドリゲスとらのこども・超克編

白衣の先生がそうつぶやいた。。。
「左胸の上のほう、そうここです。ここに怪しい影が見えます。」

ガーン！！（もしかして、肺がんか。。。）

そういえば、３歳年上の同僚がこの春から肺がんで入院して、、、
彼はもうダメみたいって、総務のあの人が言ってたなあ。。。

肺がんが発見されたときには、もう手遅れらしいって。

先日の生活習慣病予防健康診断の最後の問診で、
胸部Ｘ線のレントゲン写真の前での医師との会話は、短かったが、
すいぶん長く感じた。

「総合病院でＣＴの再検査を受けてください。」
最後に医者がそう言った。



というわけで人生、初めてのＣＴ撮影に行ってきました。
行動だけは早いとらのこどもです。

胸部から腹部にかけて、２０枚くらいをパシャパシャと撮影して、
１２０００円也。安いような高いような、まあ妥当な費用。

今度はそのクリニックの先生との問診。

ＣＴの写真をずらりと並べて、「ふ～ん、おかしい。。。」など
ぎくっと思うような独り言を言う先生。

３０年近くタバコを吸い続けてきた私だから、何か少しくらいの
異常があってもおかしくはない。覚悟してご宣託をうかがう。

「あのですね、どっかおかしいところがあるんじゃないかと
長期間の喫煙があるわけですから、私もじっくり見たわけですが、
どこも、何も、異常はないですね！！」

「でもタバコは身体にいけませんので、うちのクリニックで禁煙
道場やってますから、ご興味があればいらしてください。」

そうですか、本当にありがとうございます。安心しました。
そう言って帰ってきた。（よかった～！！ほんとそう思った。）



帰宅して早速、山の神へ報告すると、
「そうだと思ってた。だって、あんた咳とかもしないし、
すっごく元気じゃん。どっか悪いかもってすぐ病院へ行くし。。。」

「そういう人は長生きするのよ。やだやだ。」とにべもない。

「ほんとはうれしいくせにっ！！」といちお、突っ込んでおいた。

その夜、晩飯はなぜか大ご馳走だった。
ビールをたらふく飲んだ、うまかった。

記：とらのこども