カテゴリ:本の紹介
「ものを書く技術とは、実を言えば、書く技術そのものではなく、
下手に書かれたものを削る技術なのです」 (ラーザレフ・グルジェンスキーの回想) 「海が息づいたり、空が眺めたり、荒野が甘えたり、自然が囁いたり、 話したり、悲しんだり、こういう比喩は、描写をいくらか単調に、 時には甘ったるく、時には不明瞭にします。自然描写における色彩の 豊かさや表現力はただ素朴さによってのみ、つまり、『日が沈んだ』、 『暗くなった』、『雨が降っていた』など、こうした素朴な言葉に よってのみ達せられます」(ゴーリキーへの手紙) 言葉は使えば使うほど、伝えたいことが伝わらない側面がある。 例えば、1回の会話では、ひとつだけの主題しか伝わらないと聞いた。 けだし名言である。簡潔な文章には明確な主題がある。 惚れ惚れとするようなブログの文章に出会ったときなど、 道行く美しい女性に出会ったような感動さえある。 そういう姿勢の正しい文章を書きたい。 記:とらのこども お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.16 09:25:24
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