カテゴリ:カテゴリ未分類
先週末のお話しです。
午後4時半に、滋賀県のお客さんからスカイプで呼ばれてお話しました。 ■そのお客さんは、小さな町工場の若い課長さんです。 そして、いつもよりも小さくかすれた声でした。 だから、こんな場合はいつもと違う話なんです。 ■そして、急に泣き出して細切れの感情を私に切々と語りました。 その課長の同僚は3ヶ月前に病気で亡くなりました。ところが、 遺族にはそれまでと同じように給料が支払われていたそうです。 ■社長が自分のサイフから払っていたそうです。 だから、それがたまらなく嬉しかったんです。 この社長の下で働けることが最高だ、ってね。 ■お世辞でも儲かっているとは言えない小さな会社です。 お世辞でも多く取っているとは言えない役員報酬です。 その中から当たり前のように3ヶ月間払っていました。 ■だから、黙っていても、 良い話は深く浸透して、 悪い話は広く流れます。 ■そして、直接お会いしたことのないその社長は、 とても口下手で社員と触れ合うことも下手です。 だから、会議どころか打ち合わせもありません。 ■でも、たった5人の社員ですが、 みんなが黙ってついて行きます。 そう、今回のことがなくてもね。 ■だから、人に思いを伝えるのは、 上辺の言葉でも態度でもなくて、 相手の立場になることなんです。 ---------------------------------------------------------------------- 編┃集┃後┃記┃ ━┛━┛━┛━┛ 本当にいい話でした。 で、遺族の申し出により支給は終わったそうです。 そして、その事実がみんなにも知れ渡ったんです。 知れ渡っても社員は社長になにも言わず、 社長もそれまでとまったく変わりません。 あの高倉健の“不器用ですから”の世界です。 だから、いくら朝礼で上手に説いたところで、 陰で平気でお客さんの愚痴をこぼす社長には、 まったく人望の欠片などありゃしないんです。 巷の書店に並んでいる派手なビジネス書の中に書いてあるような内容ではなくて、 自らの豊富な経験とユニークな発想で練り出した独自の切り口の楽しいお話です。 メイルマガジン「砂漠に水」。とらのこどものお勧めです。 http://www.sugiyama-hiromichi.com/mailmagazine/sabakunimizu.html ↓↓応援していただけると、うれしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.15 11:29:19
|
|