テーマ:徒然日記(23496)
カテゴリ:小説みたいなもの
御伽草子の「浦嶋太郎」では、
竜宮城は地上にあり、太郎は亀の化身の女房と契りを結びます。 竜宮には四季の庭があり、東西南北をぐるっと見渡せば1年が 経ちます。玉手箱には、太郎の700年の年齢が畳みこまれて いたのでした。箱を開けた浦嶋太郎は、鶴になり、亀とともに、 丹後の国の明神様になる、というストーリーです。 その書き出しにはこうあります。 昔、丹後の国に、浦嶋といふもの侍(はべり)しに、その子に 浦嶋太郎と申して、年の齢二十四五の男(おのこ)ありけり。 そして太郎は亀を助けた。その翌日、小船に美しい女性がただ ひとり乗ってやってくる。乗っていた船が沈み、自分はこの舟 に乗って流されてきた。自分を本国まで送ってくれと。 (後で、この女性は本当は竜宮城の亀だとわかる) そして太郎は、はるか十日余りの船路を送っていく。送ってい った先は竜宮城であった。そこで太郎はその女を妻に娶り三年 をおくった。いわゆる乙姫様のご馳走に鯛や比目魚の舞踊り~。 (三年が程は、鴛鴦の襖の下に比翼の契りをなし。。。とある) ところで、三年になったとき太郎は一時休暇を願い出る。一旦 国許へ帰り、父母にこの事を報告してくるというのだ、それで 女は良人に一つの箱を持たせて国に帰らせた。 故郷に帰ると、故郷は一変している。誰も知るものとていない。 太郎はある老人に「浦嶋と言う者について知らないか」と問う。 「その浦嶋とやらん、はや七百年以前の事と申し伝え候」と言う。 3年ではなく700年もであるから、ふるさとは激変している。 たった三年なら「帰ってみればこは如何に/元いた家も村もなく/ 路に行き会う人々は/顔も知らない者ばかり」とはならない。 わたしなどは、四国の故郷から出て三十年以上になるが、 新しい道路や、商店など、大きく変ったこともたくさんあるが あっちこっちに昔の痕跡があり、知り合いも大勢いる。 で問題は玉手箱である。唱歌では「開けて悔しき玉手箱」である。 太郎は、玉手箱の蓋を開けた。するとどうなったか? 文部省唱歌だと「中からぱっと白煙り」であるが、 御伽草子では「中より紫の雲、三すぢ上りけり」とある。 微妙な違いだが、大きい違いだ。 (買い物に出掛けます。続きは後ほど。。。) にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.04.05 14:39:57
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