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突然の手紙でごめんなさいね。きっと驚いたことでしょう。
こんな手紙を受け取って、君は戸惑っていることでしょう。 どうして今頃になって、こんな手紙を書こうと思ったのは、、、 それは昨夜、久しぶりに一冊の詩集を読み返したことがきっかけです。 詩集と言っても私が大好きでいつも持っていた「ユーミンの歌詞集」。 憶えてますか。。。歌もよく聞いたけど、 僕たちふたりで、歌詞集を持ってよく口ずさんだよね♪ 大好きな君からもらったユーミンのテープも、大事にとってあるんだ。 夜にひとり、ユーミンの曲をリフレインするとき、 僕の耳には、ぜんぶ、君の声で響いてた。伴奏なしの君の声だけ。。。 もう20年も前のことになる。。。時の流れとは早いものですね。 あなたからもらった手紙も、テープも、歌詞集も、 実は、バルで買った靴下も、まだたんすの奥の方においてある。 (そんなこと、恥ずかしいよね、、これ誰にも秘密です。) ポケット版の歌詞集は、あの頃、どこへ行くにも持っていた。 そう、あなたと日光に紅葉を見に行ったあのときも。 中禅寺湖畔で見た紅葉は、ほんとうにきれいだった。 このまま時間が止まれと思った。 たぶん、あなたは忘れていると思うけど、あのとき、 ひらひらと真っ赤なもみじが一葉、落ちてきた。 僕はこっそりそれをひろって歌詞集にはさみました。 夕食のとき、デザートに添えてあなたを驚かせようと思って。。。 でもその直後、僕たちは些細なことでケンカをしてしまい、 結局、僕はそのもみじを君に渡すことができなかった。 それを昨日。発見してしまったのです。 すでに色は褪せていて、時間の化石のようになっていました。 思い切って言います。 ゆうこさん、僕とまた日光へもみじを見に行きませんか? そして、ゆうこさん、僕はあのときと変らず、あなたを愛しています。 追伸 つまりは、一緒にもみじを見に行こうという小旅行の提案です。 初心にかえり、ラブレター風に書いてみました。 夫より。 一期一会という旅行エッセイより転載。 でも、すっごい改変してしまったので、出典は記載しません。ごめんなさい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.05.17 20:02:37
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