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人類の誕生から人間の完成までの長い道のり
人類とは、音声コミュニケーションのデジタル化に成功した原人 ホモ・サピエンス・デジコムである。このデジタル通信への進化は 今から7万年前に、南アフリカの洞窟の中で、突然変異的におきたの ではないかと私は考えている。 突然変異とは、免疫の抗体において親和性成熟として知られてい る現象に近い。成熟中の中枢神経細胞内で、遺伝子がランダムに組 み合わさることで細胞の多様性の度合を桁違いに高め、外部からの 刺激に最適な細胞を見つけだすという仕組みだ。こうして環境に最 適化して生まれる神経細胞が、デジタル符号処理や符号語記憶に携 わり、人類は言語を使えるようになったのだ。 デジタル符号を使った通信は、きわめてデリケートで複雑な内容 を表現できるほか、自由気ままに新しい符号を作り、場合によって は符号と意味の対応関係を一時的に変えることすらできる。デジタ ル化によって人類は、符号語(シニフィアン)と意味(シニフィエ) のセットである概念を使うようになり、無限に増やすことのできる 符号語を使って地球上のみならず宇宙にあるありとあらゆるものに 命名し、それらを我がものとして使うことによって科学や文明を発 展させた。 この延長上に、21世紀の人類を奈落へと突き落とす地球環境危機 が生まれたことはいうまでもない。それはデジタル言語に内在する 構造欠陥によるものでもある。 デジタル言語の構造欠陥とは、それを使うものの中枢神経内部に 、自我意識というものを生み出し、自我意識が自分の心(性善)を裏 切れるようになったことだ。気の置けない家族や友達との会話はよ いが、そうでない他人とのデジタル符号の交換は、どこまで本当の ことを語ってよいのか、相手の言っていることはどこまで本心なの かといった、腹のさぐりあいをしなければならない。だから疲れる のである。 天真爛漫な生まれたままの子ども心でいれば、自然を傷つけ破壊 することもなかったであろうに、人間が一番偉いとか、人間がすべ てを所有するといった誤った教育を受けて、間違った行動や判断を とるようになった。人間は言語によって罪深い存在となり、宇宙の 法則から乖離していったのだ。 もはや人類は滅びるのみで、何の希望もないのだろうか。 私はそうは思わない。5万年前にアフリカ大陸を離れてユーラシア 大陸に広がった人類は、日本列島にたどりついたあと、修験道や武 道といったさまざまな修行の道をあみ出した。日本人は、一心不乱 に修行することで、自らが神であることに気づき、言語の呪縛を断 ち切って霊性を高めることに成功してきた。 21世紀社会は経済成長が止まって、物質的欲望や地位や名誉など に駆り立てられることが少なくなった。今こそ武道の人類史的意味 に気づき、自ら武道を実践して霊性を磨いて、自らの本性が善であ ることに気づき、神となることをめざすべきときであろう。 http://www.asahi-net.or.jp/~VB7Y-TD/210505.htm 国際戦略コラムからの転載です。 以前にも紹介したことがあります。 心に凄く響くものがあったので、再掲して皆さんにご紹介をします。 今の時代、求められているものは、こういう精神ではないのかな?? 記:とらのこども お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.08.23 08:34:11
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