テーマ:暮らしを楽しむ(388319)
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家族団欒の「欒」の字は、栴檀の漢名である。
広義にはザボンやビャクダンの木もこの字の木に含む。 いずれにせよ、花が咲き、実がなり、香りも良い木だ。 中国では四合院の中庭に好んでこの木を植えた。 四合院(しごういん)という中国の伝統建築は、 「四角い家」だが、家族の円居(まどい)の場である 中庭を持つのが特徴である。 すなわち団欒とは、四合院それぞれの房に住む家族が 中庭の栴檀の木の下に集って、和やかな時間を過ごす ことをさしているのであろう。 ちなみに四合院よりもさらに古い、客家(はっか)の 住居は中庭をめぐる正円形である。 家族の希望と都市生活の必然によって、人の家の形が 円形から四角形に変らざるを得なくなっても、 聡明な中国人はごく近年まで、家族の円居(まどい)の 場を残したと考えられる。 (以上は、一家団欒:浅田次郎のエッセイより) http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-ISBN=978-4093877440 日本でも竪穴式住居は円く作られてきた。 円い家の中で円い広場で、家族との時間がつむがれた。 以前の茶の間で、今のリビングルームで、 同じような円居があり、和やかな時間がありますよう。 家族団欒の楽しい時間がありますように。 心よりお祈り申し上げます。 記:とらのこども さてさて、少し前ならテレビの引力が絶大だった 日本の茶の間。今は何なんかなあと思いますが、 テレビも電話もPCも、ぜんぶリビングに集めて、 菓子やスイカや、本棚もリビングに集めて、 エアコンもコタツもみかんも、リビングに置いて、 家族みんなで集まりましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.08.01 12:53:59
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