大きくなあれ

あなたが旅立って10年が経ちました。

放置していたこの日記を削除しようと久しぶりに訪れて、自分の書いた日記を読みました。
悲しい思い出として、この10年ずっと心の中にあったけれど、知らないうちに少しずつ、
自分でも気が付かないほど少しずつ、その悲しみは和らいでいたようです。
それを、ここに来て気付かされました。

時間って、すごい。

10年前の今日、私はあなたにメールを送りました。
九州旅行のお土産が届いたから、そのお礼のメール。
そして、若い頃のあなたと同じような道を進もうとしている娘の相談も。

返事がないから、もう一度送ったのは
「まだ旅行中？楽しんでね」

最後のメール、見てくれたのかな？
確かめるすべは、何もない。

お墓に、あなたが好きだった向日葵の花を飾ってきました。
ロウソクは「あんみつ」(^^)
こんなロウソクあるんだね。

いっぱい話もしたけれど、あなたからの返事は聞けません。

また、誕生日がやってきます。
自分の誕生日を迎えるたびに、あの日のことを思い出します。

少しずつ、和らいではいるけれど、大きすぎる悲しみは、そう簡単には消えてはくれません。