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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:ミステリ
造花の蜜 造花の蜜はどんな妖しい香りを放つのだろうか…その二月末日に発生した誘拐事件で、香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、それより数十分前、八王子に向かう車の中で事件を察知した瞬間でもなければ、二時間後犯人からの最初の連絡を家の電話で受けとった時でもなく、幼稚園の玄関前で担任の高橋がこう言いだした瞬間だった。高橋は開き直ったような落ち着いた声で、「だって、私、お母さんに…あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」。それは、この誘拐事件のほんの序幕にすぎなかった―。 刊行された時期が各種ミステリランキング締切後であったため、去年の話題作にはほとんどあがっていないのがほんと勿体無いですね。 ただの誘拐ミステリかと思いきや、物語の中盤あたりから展開が二転三転し、着地点がまったく予想できない方向へと移っていきました。 肝心の内容にも触れたいのですが、うまく説明できる自信がありません。 ひとつだけ言えることは、ボクが今まで読んだ誘拐ミステリの中でも異色かつ、非常に面白い作品ということです。 連城さんは他にも「人間動物園」という誘拐ミステリを書いているそうなので、こちらも今年中には何とか読みたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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